秋分の日は「昼と夜との長さが同じ」という「ウソ」 | Prof_Hiroyukiの語学・検定・歴史談義

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本日は秋分の日、「夏至」と「冬至」との真ん中の日です。

以前の「立秋の日」http://ameblo.jp/prof-hiroyuki/entry-10612576535.html でも残暑見舞いに関連して述べましたが、二十四節気の中でも重要な日です。


この秋分の日。御存じの様に9/22から9/24の範囲で「天文学上の理由」で変動します。

しかし、「天文学上の理由」というのは、よく言われている「昼と夜の長さが同じ」という事を指すのでしょうか?


さっそく、本日の兵庫県(神戸)の日の入り・日の出を見てみましょう:

日の出 5:49

日の入り17:58

日の出から日の入りまでが昼ですので、昼は12時間9分、夜は11時間51分となります。

これによりますと昼の方が18分ほど長く、単純に「昼と夜の長さが同じ」というのは正しくありません。


大気による光の屈折などの理由もあるのですが、この最大の理由は「日の出」「日の入り」の定義に隠されているのです。

「日の出」 ・・・太陽の上端が地平線・水平線と重なった時刻

「日の入り」・・・太陽の上端が地平線・水平線と重なった時刻

即ち、太陽が少しでも地平線・水平線から姿を出していれば、それは「昼」という事になるのです。


太陽に「大きさ」が有るわけですから、これだけで「秋分・春分では昼の方が夜よりも長い」という事が分かるのです。