本日の外来語(No.30:ピアニスタpianista[伊]は男性?女性?) | Prof_Hiroyukiの語学・検定・歴史談義

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<本記事を引用された場合、その旨を御連絡頂けると有り難いです。>

今夜1回目の更新は、結構なじみのある軽めの話題を。



ピアノという鍵盤楽器の正式名称は「ピアノフォルテpianoforte」です。とはいえ大抵の国では「ピアノ」でまかり通っている訳で、イタリアのみが略語「ピアノ」を使わずに頑張っているという話をかなり以前(本日の楽器・第1回)http://ameblo.jp/prof-hiroyuki/entry-10536026692.html に致しました。



では、イタリア語圏ではピアニスト(ピアノ奏者)のことを「ピアノフォルティスト?」と呼ぶのでしょうか?

いいえ、そうではありません。なぜか省略語であるはずの「ピアノ」をベースとしているのです。



それならば、英語では"pianisit"なので男性がpianisto女性がpianista・・・

確かにイタリア語やスペイン語では男性名詞の多くが-oで終わり女性名詞の多くが-aで終わるので、そういった類推も無理は有りません。



ところが正解は男女ともpianista(ピアニスタ)。ソプラノ(ソプラーノ)http://ameblo.jp/prof-hiroyuki/entry-10615817669.html と同様に「男女同型」の名詞です。



それにしても、pianistoの形が無いのは意外でした。