第2外国語のススメ(5.フランス語:比較語は英語の方が大変) | Prof_Hiroyukiの語学・検定・歴史談義

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<本記事を引用された場合、その旨を御連絡頂けると有り難いです。>

『フランス語の比較表現は、英語よりも易しい。』

・・・これは本当です。では、英語ではどのように大変だったのでしょうか?


まずは英語の比較級・最上級の作り方を見てみます:

(1)形容詞(原級)の語尾に-er, -estを付ける

(2)形容詞(原級)の前にmore, mostを置く。即ち2語で比較級・最上級と同等の表現をする。

という様に、作り方に2パターンが有ります。


ところが、フランス語では上記(2)の表現だけで済みます(例外も、bon-meilleure, bien-mieux-lemieux以外は考える必要なし)。即ち、フランス語の方が簡単であるといえます。


さて、英語において上記(1)(2)の区別はどう付けますか?

・・・以前のアクセント規則においては、英語のそれは「とても覚えられるものではない!」という話をしました。(スペイン語は簡単に規則を覚えられ、フランス語は覚えるまでもないという話も致しました)


英語における今回のルールは覚えられなくは有りません

高校受験の際に或る方に指南頂いたものですが、一応オリジナルです。

<形容詞(原級)の前にmore, mostを置く形容詞は以下の通りである。>

(1)3音節以上の語

beautiful→more,most beautiful

(2)2音節以下の語において、次の語尾で終わる語

a) -ive e.g. active →more,most active

b) -ing e.g. charming →more,most charming

c) -ish e.g. boyish → more,most boyish

d) -ed e.g. learned →more,most learned

e) 形容詞+ly e.g. slowly →more,most slowly


但し、-lyは「形容詞+ly」の場合です。(上のslowlyはslow+lyですよね!)

例えばearlyの場合は形容詞にlyが付いた訳ではないので

early-earlier-earliestとなります。


くどいようですが、earlyの場合は①子音字+yの組み合わせなので、yがiに変化します・・・

その他には

②「最後がeで終わっている場合はr,stのみを付ける」

③「アクセントのある短母音+子音字で終わっている場合は子音字を重ねてer,estを付ける

e.g. hot-hotter-hottest」

というルールも有りましたよね!まあこれ以上は有りませんが・・・


とにかく、英語の比較・最上級の作り方・・・覚えられなくは無いのですが、覚えるのはとても辛い!もしも英語が第2以下の外国語であって、大学入学以降にこれらを覚えるとなると、とても大変そうですね


次回の『フランス語比較構文』の話にはこの様な煩雑なルールは有りませんので!(つづく)