患者さんの訴えに、転ばぬ先の杖! | 薬剤師の在宅医療奮闘記

薬剤師の在宅医療奮闘記

患者さんを助けるのは医師、看護師やケアマネージャーだけではありません。
薬物治療の担い手、薬剤師の活動を報告します。

はいっ!どーも!!
 
思いやり不足により、自分の首を絞めた
 
あらいぐまです!!
 
 
今回は、失敗事例を報告します!
 
 
認知症のおばあちゃんの家に訪問した際、
 
「ちょっと風邪気味で今朝、薬を先生に頼んだのよ」
 
医師からは連絡も処方もなかったため、
 
その旨を伝えると、
 
「ん~、じゃいいわ!今は(午後3時頃)もう症状も落ち着いてるし」
 
もしかしたら、
 
本当に風邪かもしれないと思い
 
熱を測らせて欲しい旨を伝えました。
 
 
すると、
 
「さっき、測って下がってたから大丈夫」とのこと
 
あらいぐま的には、
 
見た目には風邪の所見がなかったので、
 
バイタルサインチェックした上で
 
処方をお願いしたかったのですが
 
もう、これ以上は手出しできません。
 
 
仕方ないので、
 
「先生に伝えときますよ!きっと薬出してくれますよ」
 
とだけ、お伝えしました。
 
しかし、
 
もう風邪薬拒否モードに入っている患者さんは
 
「大丈夫だから!先生に言わなくて良いから!!」
 
ちょっと食い気味に拒否されたので、
 
撤退することにしました。
 
 
この後、あらいぐまが取れる選択肢は2つでした!
 
①患者さんの希望を優先し、様子を見る
 
②とりあえず、医師に報告して、様子を見る
 
普段なら、②を選択します!!
 
 
しかし、風邪の所見が認められない上、
 
以前から、思い込みによる訴えが多かった患者さんだったため
 
今回は①を選択しました。
 
 
この選択が命取りになりました・・・。
 
 
たまたま、来客予定があったため、
 
閉店後も店舗に居たところに
 
電話の呼び出し音・・・。
 
 
お客様対応中のあらいぐまは、
 
時間的に他店舗からの小分け依頼かな?
 
程度に思っていました。
 
 
数分後、
 
同僚がニヤニヤしながら報告してきました。
 
「風邪の訴えがあるので薬出すってさ!今日中に配薬してだって(笑)」
 
 
えっ?
 
だって薬いらないって言ったじゃん
 
先生に言わないでって言ったじゃん
 
お客様来とりますけど??
 
 
えぇ、判断ミスですよ!
 
 
お客様対応していることを知っている同僚から
 
「俺行ってくるよ」の言葉を期待してましたが、
 
出てきた言葉は
 
「今日はね、ちょっと予定があるんだよね(・∀・)ニヤニヤ」
 
 
まぁ予定があるなら仕方ないよね(涙)
それでも薬の準備だけはしてくれました
 
 
薬の準備をしてもらっている間に
 
お客様対応を終わらせ
 
急いで訪問したところ
 
 
元気に居室を歩き回っている、おばあちゃん
 
おいおい、本当に風邪ひいてる??
 
 
一応念のため、熱を測らせてもらいました。
 
 
36.9度
 
 
う~ん
 
絶妙な体温・・・。
 
 
まぁ、大きな問題もなかったので良かったのかなと
 
 
夜の分の薬を飲むところを確認して
 
撤退しました。
 
 
 
~今回の反省~
 
サービスを提供する側が疲弊してしまっては、
 
最高のサービスは提供できないと思います。
 
 
ですので、時間外対応や夜間対応は、
 
薬局運営や勤務薬剤師のことを考えると
 
本当に必要なものだけにしたいところです。
 
 
今回のことであれば、
 
最初の訪問の段階で、医師に報告して
 
すぐさま医師に対応してもらっていれば、
 
時間外対応にならなくて済んだと思います。
 
 
どんなに小さなことでも、
 
報告・連絡・相談を、しっかりしていくべきだと
 
再認識する事例でした!!
 
 
今回の失敗を糧に
 
無理、無駄のない患者さん対応を目指します!
 
 
でわでわ~