認知症患者宅へ訪問① | 薬剤師の在宅医療奮闘記

薬剤師の在宅医療奮闘記

患者さんを助けるのは医師、看護師やケアマネージャーだけではありません。
薬物治療の担い手、薬剤師の活動を報告します。

前回の投稿は開設から半年空きましたが、

今回は何とっ!

前回投稿の次の日更新です!!    パチパチ!(^^)!


今回は、タイトルにある通り認知症を患った方の

居宅療養管理指導の流れをお伝えします。


まずは今回担当させていただいた、患者様の情報です。

81歳 男性(独居)
要介護1
障害高齢者の日常生活自立度   J
認知症高齢者の日常生活自立度 Ⅱb
♯認知症
♯骨髄増殖性腫瘍
♯糖尿病
♯高血圧症

服薬内容(すべて先発品で記載)
血液内科(総合病院)
♯アロシトール(100)
♯オメプラール(20)
 1錠1×朝食後
♯ハイドレアカプセル(500)
 1カプセル1×朝食後
 2カプセル1×朝食後 交互に
♯アーガメイトゼリー
 1個1×朝食後

老年病科(総合病院)
♯プラビックス(75)
♯アリセプトD(5)
 1錠1×朝食後

循環器内科(クリニック)
♯テノーミン(25)
♯カルブロック(16)
 1錠1×朝食後
♯ベイスンOD(0.2)
 2錠2×朝夕食前

※自立度判定については下記URLを参照してください。
http://www8.ocn.ne.jp/~halfboil/criteria/tab-x5.html


とまぁ割と元気なおじいちゃんです。

朝にばっかり薬があることが気になりますが・・・。


おじいちゃんは奥様に先立たれて、この先が少し心配ということで、

今後のことについて保健師さんに相談し、

介護保険を利用することになりました。


今まで雄飛堂薬局を利用していたこともあり、

ケアマネージャーさんから居宅療養管理指導の依頼がありました。


しかし・・・・


お越し頂いていた店舗ではマンパワー的に対応出来ないため、


雄飛堂薬局在宅事業部


が受け持つことになりました!!



おじいちゃんを担当することになったケアマージャーさんは、

率先して音頭を取ってくれて、すぐさまサービス担当者会議が実施され、

本人はもちろんのこと、ご家族、各サービス事業者と

顔合わせをすることができました。


ここで、おじいちゃんの生活や薬の管理の問題点を洗い出し、

それぞれの職能を活かした提案を元に議論を交わしました。



今回の会議で薬について分かったことは、

●以前より保健師さんが錠剤を1回分ずつ小分けにして
 服用させていたこと

●ベイスンODは飲み忘れ防止のために食後に服用していること

  ※ベイスンの食後服用は意味ないですが・・・。

●カレンダーで管理していること


いやぁ~

やっぱり、顔を合わせて情報交換するとスムーズで良いですね!



頂いた情報から、

今回は・・・


●薬剤の再分包
 ※各医療機関の処方医に確認して『外来服薬支援料』を算定
   ↑この時は、まだ医師から居宅療養管理指導依頼がないため

●お薬カレンダーの変更
 ※既存のカレンダーはポケットが小さく薬が取り出しにくいため変更

●ベイスンを医師の指示通り食直前服用に戻す


以上の対応をすることにしました。

とりあず、1週間様子を見て

今後の対応を考えていくことに・・・。

しかし今回の対応がイマイチだったことが、後日、発覚しちゃいます・・・。

続きは、次の投稿をお待ちください。

個人在宅用一包化印字

見た目に分かりやすい印字をしてみました。

http://blog.with2.net/link.php?1635376