生き物好きな娘。


山、川や田んぼ、湖など、色んな機会に捕まえた生き物を大切に飼育しています。


捕まえて終わりではなく、温度、湿度、日光浴、水質など、それぞれの生き物が好む環境に気を配り、餌も生き物に合わせて用意するため、家の中をウロウロしてるな〜と思ったら生き餌としてクモ探し中だったなんてこともあります。


もちろん私もフォローしながら飼育していますが、7歳なりに責任と愛情を持って飼育していると思います。



先日、稚魚から飼育していたフナが死んでしまいました。


メダカくらいだったフナが約16センチとずいぶん大きくなりました。


人間の気配を感じると水面に上がってきて餌を催促する元気な姿がかわいらしく、ずーっとリビングにいて当たり前の存在で、自分のこと以外に興味がない夫ですら、(大きな水槽で飼育していたので)水換えを手伝ってくれたりとかわいがっていたフナでした。


犬や猫ではありませんが、我が家にとっては大切な仲間でした。



昨年の夏、一度調子が悪そうな時期があったのですが、餌をしばらく止めて、タオルで水槽を覆って暗めにして、水槽を静かな部屋に移動して、とにかく静かな環境で養生させたら復活してくれたので、まだまだこれからも一緒に暮らせると思っていました。



娘は泣きながら土に埋めました。


穴を掘って土に入れ、体に土をかけ、最後に顔になかなか土をかけられずにいました。


土をかけたらもう会えなくなっちゃう…と。


意を決して顔に土をかけ、「次も魚に生まれ変わったら、また私が遊びに行く川で泳いでてね。もし鳥に生まれ変わったら庭に遊びに来てね。お庭はイチゴとかトマトとか育ててるから食べに来ていいよ。もし虫に生まれ変わったら、私のお庭は花とか草がいっぱいだから、お庭で暮らせるよ。」と話しかけていました。


最後に庭の花を切って、土の上に添えていました。


その晩グスグズ泣きながら布団で眠りにつきました。



翌日は平日で普段どおりに学校に行く用意はしているものの、落ち込んだ様子でした。


学校で、大事にしていたフナが死んでしまって今日はすごく悲しい気分だということを、ペットを飼っているクラスメイトに話したそうです。


その反応は

「え、魚やろ笑?そら長生きせーへんて。まぁ犬とか猫じゃないし、いいやん、また捕まえたら。っていうか、そんな魚ってかわいい笑?」

という半分笑いながらだったらしく、さらに娘は落ち込んで帰ってきました。


犬でも猫でもなくても、大事な家族だったんだよって分からないのかなぁ…

ずっといた子がいなくなってさみしいよなぁ…


と、同じ水槽に残ったもう一匹のフナに話しかけていました。



娘にとっては犬や猫などのペットを飼っている人は同じように生き物好きだと思っていたようです。


生き物を飼うということは、いつかはお別れが来ます。


我が家は他にもカエル、ヤモリ、カナヘビなどなどたくさん飼っているので、これからもお別れが来ます。


その時はまた丁寧なお別れをするんだろうなと思います。



生き物を飼うことが、ただちに学力アップにつながるわけではないし、すごく時間も手間もかかるので、その分の時間を「勉強」に使う方が効率的なのかもしれない。


公文などでガンガン先取りしている同級生からマウントじゃない?と思うようなことをちょくちょく言われるくらい、のんびりしていて、「勉強」で誰かに勝つということに興味がない娘です。


でも、興味を持った生き物と過ごす時間は、学力よりも大切な大切なものを娘は育んでいる時間になっていると思います。


我が子ながら、親ばかながら、人間も動物も虫やら魚やら、別け隔てなく優しい心が持てる子に育っているなと日々感じています。