この2、3日、仕事の合間をみては、アッパーマウントの改造をコツコツとやっていた。

ストロークをアップさせるアッパーマウントは各社から出ているが、相場は2個で3万円ぐらい。
最近、エグゼのダンパーで無駄な出費をしているので、自分にはとても買えない。

「それなら」って言うわけで、自分で作ることにした。
これでも、機械加工30年、早い話が町工場のおっさんだから、俺にも出来そうだと思ったのさ。

市販品のストローク増加はどれも30ミリみたいだけど、
自分は色々と考えるところがあって、20ミリアップの仕様で作ることにした。
これが吉と出るかどうかは分からないが、へそ曲がりなもんだから、ダメならまた考えてみるつもり。

それでも、やっと今日、2個出来たので記録に残すことにした。


たった二個を作るのでも、時間にして丸二日近く掛かってしまった。
市販品の値段が高いのもうなずける。

作業で意外と時間が掛かるのが、作図・設計とNCのプログラム。
段取りや、ヤトイにジグを用意するのにも、掛かる時間と手間は馬鹿にならない。
旋盤作業は、手動盤を効果的に使って荒加工してから、NC盤で仕上げるようにして時間を倹約した。


手持ちの中古アッパーマウントの中からボロイ奴を二個選んで改造開始。
先ずはこんなヤトイを作って、
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取り付けて芯を出したら、中央部を正面バイトでスポンと抜き落とした。
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所定の内寸で抜き落としたところ。
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抜き落としたところの部品は、70パイのナマ(SS400)の丸棒から削り出して新たに製作した。
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部品構成は、純正品をくり貫いた下部部品と、新規製作の上部部品の2ピースとした。

上部部品は、パイプ部の厚みを下部部品の厚みより少し厚い3.5ミリにし底部にはツバを付けた。
このツバを下部部品に引っ掛かるように加工しておき、組み合わさった所を溶接する。

上部部品の製作は旋盤加工で行ったが、チャックの掴み代を少しつけたので、
全体の加工を済ませてから最後にその部分を削り落として設計寸法に合わすつもりでいた。

しかし、途中で欲が出たので削り落とすのをやめ、
ツバの位置が下がるように切削してストロークを少し増やしてみた。

それにより、最終的にストロークのアップ量は23ミリとなった。


塗装を落として溶接の準備が完了。
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溶接部分は裏と表の二箇所にして、位置を意図的にずらしておこなった。
スプリングシート側のツバの外周を半自動で本付けし、パイプの胴部外周はTIGで補助的に溶接した。

溶接のゆがみは予想よりも出なかったが、スパッタが結構飛んだので除去に手間どった。

塗装は、シャシーブラックで簡単に済ませた。

手前が純正、奥の二つが23ミリにストロークアップした改造品。
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来週は、この改造マウントをリヤに組みこむつもり。
同時にフロントは、アイバッハの指示通りにバンプストッパーを25ミリ分カットしたものにする。


この手のマウントはプリロードが今までより多く掛かるはずだから、
若干リヤが下がるのを見越してストロークの増量を23ミリと控えめにした。
リヤのストロークは、現状で20ミリ程あるので、恐らく合計で30ミリ以上は確保できそうだ。

(追記・プリロードじゃ車高は変わらなかったかな。単車だと乗ると下がった記憶があったけど。
 実際に取り付けたら、改めて確認してみます。)


果たしてどうなるか、一発でうまく決まると良いのだが、こればかりはどうなることやら・・。