2022/1/10

時間が出来たのでエンジンのシリンダー周りを分解した。

 

リヤシリンダーや右側クランクケースカバーを外すときにウォーターホースを外す必要があるが、ホース自体がとても外しにくい。そこで②の部品を外すとばらしやすくなる。②の部品は①のボルト二本を外せば取れるが、その際は写真のソケットレンチがあると楽。

逆にこれがないと外すのがかなり大変になる。(使っているのは8ミリの王冠レンチ、ソケット角は2分)

今回は以前使っていたものが見当たらなかったので急遽ホムセンで買ってきた。700円位。

 

各シリンダーはヘッドごと引き抜いた。

そして核心のシリンダーの状態ですが

写真はフロントシリンダーピストン。

取り外したときはオイルがしっかり回っていたが、きれいにふき取ってみるとこの状態だった。

この状態は・・・焼き付きですね。

ここまで削れると普通ならキンキンうるさく鳴るはずだけど(笑)メッキシリンダー恐るべし。

 

このフロント側のピストンだけどピストンピンが膠着していて外すのにえらく時間がかかった。

ネジや、ギヤプーラー状のジグを作って2時間ほどかけて取り外すことになった。

ピストンピンが付いたままなのはそのせいです。

 

なお、リヤシリンダー・ピストンにはダメージはなかった。

 

↓次はクランクシールの点検を行ってみた

↑リアシリンダーの一次圧縮室にガソリンを満たし、たまにクランクを回して一時間程様子を見てみる。

 

↓フロントシリンダーの一次圧縮室からガソリンが流れてこなければ良好。 今回も大丈夫でした。

但し、写真の黄色の矢印のところにアルミ粉の混じったオイルがべたりと張り付いていた。

この黄色の矢印のところにはクランベアリングを潤滑する穴が開いている。

アルミ粉はおそらくピストンが削れたものだと思うが、それがクランクベアリングにまで届いていると、

クランクベアリングを痛めている可能性がある。

 

今後の対応。

 

リアシリンダーとピストン類は交換しなくてはならないが、

使用可能な手持ち部品があるのでそれと組み替える予定。

 

クランクも取り出して点検して、特にアルミ粉が入り込んだと思われるクランクベアリングを清掃する必要が出てきた。

クランクにダメージが出てないことを祈るのみ。

 

このエンジンは今から20年近く前に自分で全バラして整備したことがある。

その時はフレームからエンジンを降ろして整備したが、今回はエンジンを降ろさずにクランクを取り出そうと思ってる。

 

今まで作業したことはこれで全部です。

また暇を見ながら作業していく予定。