行列のできる法律相談所:嫁ブロック(20160911) | モンタナの本日も絶不調!??!

モンタナの本日も絶不調!??!

俺の仕事や趣味等についていろいろと語らせていただくぜ。

今回の相談者は専業主婦の女性A。区役所勤めの公務員の夫Bと順風満帆な生活を送っていた。
 
しかし、ある日、突然、夫Bは作家の夢を諦めきれずに区役所を退職してしまう。
 
女性Aは激怒し、「作家は何時売れるか分からない。今後の生活はどうするのだ?」と問い詰めるも夫Bは「作家は自分の夢であり、それまでは女性Aが働いて稼いでくれてもいいだろ。」と開き直る。
 
女性Aは堪らず、「今直ぐ財産分与を半分貰って離婚してもらう。」と宣告するも夫Bは「そんなことで離婚が出来る筈がない。」と再反論する。
 
果たして女性Aは勝手に転職した夫Bと離婚出来るのか?
 
 
 
北村弁護士の見解:離婚出来ない
 
「離婚できません。今の仕事に不満があって、別の仕事がしたいなど、人間として当然の欲求なんですね。事前に相談がなかったことは気の毒かもしれない。しかし、蓄えに不安があるのであれば奥さんが働けばいいし、旦那もできる限りアルバイトするなどして、夫婦がお互いに協力し合って生活するのが夫婦としての姿ですね。それを一切話し合いをせずに、離婚というのは認められるはずもない。だから現時点では絶対に無理、という話ですね。」
 
菊地弁護士の見解:離婚出来ない
 
「例えば公務員の時の年収から比べれば、下がってしまうかもしれません。このダウンが離婚という形で正当化すると、その考え方は、夫は金を生み出す機械だと。その考え方には賛成できません」
 
北村・菊地弁護士の見解は極めて合理的。夫婦には夫婦協力義務がある。確かに転職を事後報告するのはあまり褒められたことではないものの、生活資金が不安ならまずは出稼ぎするのが筋。それすらせずに一切の話し合いもせずに即離婚が認められるとは考えにくい。但し、その一方で生活レベルを落とし続ければ離婚が認められる可能性があるので気を付けなければならないだろう。
 
本村弁護士の見解:離婚出来る
 
「このVTRの夫、とんでもない夫ですよ。大事な話を自分一人で決めて、妻には何の相談もない。とんでもない事後報告クソ野郎ですよ。こんな夫とは即離婚できます。作家になりたいのならば、妻を説得して夢を語って、妻の理解を得る努力をするべきだと思います。そんな努力もしないで、人生の最大の転機に事後報告はないですよ。」
 
本村弁護士の見解は感情論でしかない。確かに転職については予め相談はした方が良かったかもしれないが、必ずしなければならないわけではない。また、上述の通り、生活資金が不安なら夫婦そろって出稼ぎに出ればいいだけ。また、この妻Aは夫Bを金蔓程度にしか思っておらず、そのようなことからも妻Aから夫Bに対する離婚は認められない(妻Aと夫Bの立場が逆なら可)。そういった努力が認められない以上は簡単に離婚が認められるとは考えにくい。それにこの御時勢、公務員も今後は安泰かどうかも不透明である。