増田明美さんのマラソン解説、私は好きです。
初めて聞いたときのはもう30年ぐらい前なんでしょうか?こんな解説があるんだ!とびっくりしたと同時に涙が出てきたのを覚えています。
増田さんは日本女子長距離界にすい星のごとく現れた。なんだか国民の期待を一身に背負うことになり、精神的にも大変だったと思います。1984年ロスアンゼルスオリンピックで初めて正式競技となった女子マラソンで途中棄権。きっと、限界に挑戦するような無理な練習だったのではなかろうか・・・小柄な体が痛々しかった。
その後、陸上界から引退という報道があった後、久しぶりのマスコミ登場があの解説でした。
確かにスポーツという競技の結果はある一定の日に決まってしまうが、それまで積み重ねてきた努力、気力、周りの人のサポートがあってのその瞬間なのだ。増田さんはこのことを知ってほしい!と思い、こういう解説になったのではなかろうか?
そしてそれは、一度挫折を味わった人が、成長して立ち上がった姿を示してくれた日でもありました。