なぜか 開高健を読む | 公認会計士 野田弘子の会計と経営の話し

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開高健=サントリー宣伝部出身の釣り好き、グルメ、太った人、

というイメージしかなく、今まで全く作品を読まず。

 

ようやく

 

夏の闇

輝ける闇

 

読みました。

 

深い。重い。まさに、これを書かずにはいられなかったであろうという魂の叫びが聞こえてくる。こういうのが小説ですね。

 

「夏の闇」 を読もうと思ったのは なぜ購入したのかすでに思い出せない、ロシア文学者 池田健太郎氏のエッセイに、彼が愛したある女性のことがさりげなく書かれていまして、その女性こそが「夏の闇」のモデル(らしい)と知ったから。

 

ロシア文学で身を立てようとした女性が、日本ではどうしようもなく、欧州に行き、そこで大変な苦労の末に学位をとって日本に帰国するも、自動車事故で亡くなる・・・

 

それにしても。

彼女が欧州でようやく得た経済的に安定した生活の中で見せる姿は、男性には単に痛々しく見えたのでしょうが、その何とも言えない安心感は女性にしかわからないかもね。