「この会に参加してくださった皆さんも、スタッフ同様、この会をつくってくれているひとしずくだという思いから。
皆さんのひとしずくの波紋が広がり共鳴していく世界を想像してみる」と、宇角さんが語られています。
そうなんです♪
水の波紋のように、ひろがっていく。
まさに、その波紋の広がりがしっかりと見えたイベントになりました。
イベントのタイトルは
~映画「Pale Blue Dot 君が微笑めば、」上映会と生命の源「水」から学ぶ 和の叡智~
です。
午前中は、映画上映。
大きな会場にいっぱい。
しずかに感動の波紋が広がっていきました。
上映後は、西嶋さんと重岡社長によるエピソードトーク。
ここは私が話を引っ掻き回す役(笑)としてご一緒したのですが。
相変わらずの台本なし、ぶっつけ本番。
この日のトークは映画製作の途中、天に還られたたましいのことをわたしが思い出してしまい、いつも以上にはちゃめちゃな質問になってしまったのですが。
重岡社長は、いつも通り、私のストライクゾーンを大きく外れた球もお見事、ホームランにして打ち返してくださいました。
そして、子どものように慈しみ育てていた大型犬リッツくんの旅立ちを西嶋さんもお話くださいました。
『Pale Blue Dot君が微笑めば、』の映画からは「水といのち」の響きが伝わってきます。
今回のおふたりのエピソードトークは、私には心に残るお話となりました。
無茶振り、ごめんなさい!でもその時に、ふと舞い降りてくるエピソードがその場の皆さんに受け止めていただけたようにも思います。
そして後半は。なんとなんと!
アクアフォトミクスという新しい科学分野を創設されたツェンコヴァ博士自らによるミニレクチャー。
今回、ツェンコヴァ博士が名古屋にわざわざお越しくださりご登壇くださったのは、理系の専門分野を目指しているこの春高校を卒業したばかりの学生や大学生が、参加予定だとお伝えしたからなんです。
科学者を目指す彼ら、彼女ら、若い人たちにアクアフォトミクスというまったく新しい科学分野を知ってほしい。
日本で若い優秀なアクアフォトミクスの研究者を増やすこと。それが今のいちばんの課題でもあると。
先生はいつも「研究と教育は両輪だ」とおっしゃっています。
なので、今回は先生から「わたし、行くわ」と手を挙げてくださったのです。
参加の若者たち。
東大、京大などの難関大学の現役生に混じり、この春入学が決まった学生さんやもう一年志望校に向かって受験をする人もいました。
みんな理系。
高校までの授業で学んできたこととはまったく異なる新しい科学分野の話です。
最後の時間、この若者たちと博士との質疑応答時間が設けられました。
その時間が、本当に素晴らしかった!
「拙い質問がしれないけれど」と前置きをしながらも、ストレートに先生に質問。
感想も素直な言葉で。
「皆さんがどんな研究分野にこれから進むかわからないけれど、水が関係していない世界はない」と先生。
アクアフォトミクスという新たな視点を持つ研究者が増えることが、世界をよくしていく近道だとも。
この学生さんたちとの質疑応答で、ツェンコヴァ先生と重岡社長、お二人ともにお話しになられていて、印象にに残ったことがあります。
科学を志すものとして、忘れてはならない大切なこと、それは『自然に学ぶ」という姿勢。そしてそれは自ずと「自然への畏敬の念」につながるのだということ。
「森に入るのが好き。森のことを研究したい」という京大の合格を勝ち取ったばかりの女子学生。
「何故森に入ると癒されるのか?」その問いに答えられたツェンコヴァ先生の一言が、「最先端の科学者の研究から出ている言葉」だったので、私は感動のあまり、拍手しそうになりました。
(答えはここでは言いません(笑))
まぁ、そんな私の感動はともかく。
今回の講演会が、後から振り返って、ターニングポイントになるのではないかと思ったのは。
今回参加の学生さんたちがそれぞれの研究の道に進んだ時、アクアフォトミクスを取り入れてくれたら、研究内容が変わっていく。そう、絶対世界は変わっていきます。←断言♪そのきっかけになり得たのではかと思ったからなんです。
だって、今まで見えていなかった水という存在が、この世界の全てを繋ぎ映している鏡なのですから。
それを今回参加の若者たちは初めて知ったわけです。
未来が明るくなってきました!
今回の名古屋の講演会は、ツェンコヴァ先生と重岡社長にとっても、手応えのあった素晴らしいイベントだったと思います。
登壇後のお二人の笑顔が物語ってますね。
それも、これも。
西嶋さんが『Pale Blue Dot君が微笑めば、』という作品を世に出してくださったから、開いた扉でもあるのです。
。
古来よりずっと哲学者が語り、芸術家が表現してきた、「水といのち」という切り離せない二つのこと。
科学者がそれを説明できる。そんな日がもうそこまできているのではないか?そんな期待を持ちたくなる名古屋の講演会でした。
科学者でもない私がどうしてここまで「水が教えてくれること」に惹かれるのか?
光ある方に進みたい、生き物としての反応なのかもしれませんね。
日本で生まれたアクアフォトミクスなのに、海外に比べて日本での認知度は今ひとつのような気がします。
若い研究者がアクアフォトミクスに興味を持ってもらうにはどうしたら良いでしょうね。
ツェンコヴァ先生に高校生向けセミナーとかやっていただいたら良いのかしら。
なんてことも考えたくなる、名古屋のイベントでした。
はぁー、暑苦しく、長くなってしまった。
最後まで読んでくださって、ありがとうございました!
実はこの名古屋イベントの発起人、宇角さんのご子息が友達に声をかけてくれたという経緯もありました。
ありがとうございました。
そして。先ほど、早々に上映に使ったメディアが私の元へ返送されてきました。
添えられていたメッセージに、泣く。
そしてぜひ観てほしい。