サマースクールに引き続き、学会が始まりました。
基調講演は、もちろん、アクアフォトミクスの生みの親、ツェンコヴァ先生です。
 

 

2005年に生まれたアクアフォトミクスという新しい科学も現在では論文の数は2000を数え、ひとつに科学分野として認められるようになっています。

 

今回の学会も13か国から40人ほどの科学者が集まり、発表だけでなくいたるところで活発に意見交換されていました。

 

先生が蒔いた種がしっかり芽を出し、ここ数年ですくすくと若木に育っています。

これからは枝を広げどんどんと大きく成長していく段階に入っているのが会場に集まった顔ぶれを見ても感じました。

 

「ここまできたのか」と「さぁ、これから!」という二つのメッセージが聴こえてくるようでした。

 

先生の講演のタイトルは「アクアフォトミクス~新しい統合科学分野と教育」というものでした。

 

アクアフォトミクスは縦割りに分かれている様々な科学分野を包含し、横糸をとおすように、他の科学分野の叡智を他の角度から考察することができます。

 

今までは見えるもの、すなわち成分や物質を視てきたのですが、アクアフォトミクスはその周りに必ず存在する水分子の構造とエネルギーを解析します。

 

そういう意味では「見えるもの」と「見えないもの」の科学による統合がアクアフォトミクスによって行われているのです。

 

そして、先生がタイトルに掲げられた「教育」というワードにも、頷けるのがあります。

第一回の国際学会から参加している創立期からのメンバーは自身のプレゼンテーションだけでなく、教え子たちもしっかりと指導しています。

彼らもまた研究者としての道を歩いている様子がうかがえました。

 

研究と教育はセットだと先生はいつもおっしゃいますし、学会で若手発表者へのあたたかいコメントは彼らたちのやる気を十二分ににさらに引き出しているようにも感じました。

 

あ、そして言い忘れてはいけません!

ツェンコヴァ先生のプレゼンの中にもありましたが、アクアフォトミクスにとって、また先生の研究にとって、重岡社長は「共同研究者」そのものなんです。

 

先生の論文やプレゼンテーションにはShogoShigeoka

の文字がしっかりと掲載されています。

 

お二人を見ていると、本当に信頼しあっている研究パートナーなのだなということがよくわかります。