税制改正大綱が発表され、ついに2015年度1月より相続税法の改正が盛り込まれました。
10年以上前は税制改正大綱に盛り込まれたのに改正されないということまずなかったのですが、過去2度税制改正に盛り込まれた相続税法改正が見送られた経緯があります。
1度目はリーマンショックのため、
2度目は東日本大震災のため、
見送られました。
過去2度も言って終わりだった経緯があるため「本当に改正するの?」と思うのは私だけではないはず・・・。
しかし、7年以上前から言われ続けてきた相続税の大増税。
今度こそ実行されるんじゃないですか。
なんといっても3党合意ですし、自民党が民主党の意見をかなり取り入れてるので参議院を含め反対する人がいないですもんね。
改正の目玉は基礎控除(非課税枠)を現行の5000万円+1000万円×相続人の数から3000×600万円×相続人の数すると言うもの。
これにより相続税の納税者は現行の20人に1人から10人に1人と、2倍になるという事ですが、大阪の人間からすると倍どころか3倍位になりそうな気がします。
市内にマイホームと定期預金があれば基礎控除超えそうですもんね。
いずれにせよこれから相続税は身近な税金になりそうです。
それともう1つ気になるニュースが、相続税調査の急増。
無申告事案に限って言えば平成23年の調査件数は平成22年に比べてなんと3倍になったそうです。
そこまで必死に調査するのはやはり増税の前に「税金逃れの不公平を許さない」課税庁の強い気持ちの表れでしょう。
「消費税の増税により低所得者の皆様にはおかけします、高所得者からも相続税とるのでご理解ください!」
なんか「いいとこどり」に聞こえるのは私だけではないはず…