新日プロ 電撃人事 外国人社長の野望 | プロレスの素

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新日本プロレスの新社長として、ハロルド・ジョージ・メイ氏が就任することとなりました。23日の株主総会で正式承認され、6月1日付けの就任となります。

 

新日本プロレス 歴代社長(Wikipedia)

歴代 氏名 在職期間 備考
初代 猪木寛至 1972年1月 - 1989年7月 1983年8月から10月は社長から降格
2代目 坂口征二 1989年7月 - 1999年6月  
3代目 藤波辰巳 1999年6月 - 2004年6月  
4代目 草間政一 2004年6月 - 2005年5月  
5代目 サイモン・ケリー猪木 2005年5月 - 2007年3月  
6代目 菅林直樹 2007年4月 - 2013年9月 2013年9月から会長に就任
7代目 手塚要 2013年9月 - 2016年2月  
8代目 原田克彦 2016年2月 - 2018年5月  
9代目 ハロルド・ジョージ・メイ[5][6] 2018年6月 -

猪木が旗揚げして3代目の藤波までレスラーが社長を続けていました。4代目の草間氏以降、総合格闘技の流れもあって新日の経営が迷走しました。その後、ユークスが新日を買収したのが2005年11月、ブシロードが買収したのが2012年1月31日、ここから一気に業績が上向きました。山手線ジャックしたG1クライマックスのプロモーションは、インパクトありましたね。

 

今回、新日本がブシロードともプロレス界とも関係がなかった外国人を社長として登用するとは、全く想像できませんでした。そこには、オーナーでもある木谷さんの狙いがあってのことでした。

いわゆる「プロ経営者」を招き入れた最大の理由は、海外戦略の強化だ。米国WWEに次ぎ世界ナンバー2の団体としてその地位を確立した新日プロだが、昨年の年間売上差は実に約21倍(WWEの約800億に対して新日プロは約38億円)。最も差をつけられているのがネット動画配信等のデジタルメディア収入(WWEは新日本の約65倍)や、ライセンス収入(同約58倍)の部分だ。(5月15日付の東スポ夕刊記事から引用)

新日本プロレスワールドの加入者は今年の1月5日時点で9万4千人といわれています。それに対して、WWEワールドの加入者は150万人と約10倍、日本とアメリカの人口差が3倍弱と考えても、その差は開きすぎています。。

木谷オーナーは「そこに圧倒的な差がある。メイさんが得意なのはブランディングやマーケティング。次のステージに行くために必要なところが非常にお強い。6か国語をしゃべれますし、アメリカのマーケットを本気で開拓したかったら、今のままでは無理ですよ」(5月15日付の東スポ夕刊記事から引用)

新社長がどうブランディング、マーケティングするのか、見ものです。WWEには中邑真輔、アスカ、イタミヒデオ(元KENTA)、戸澤と日本人スーパースターが増えたとはいえ、WWEは新日に比べて戦いがあっさりしてて、日本のプロレスのようなギリギリの戦いやスリル感に欠けてるように思います。その意味では、新日本がコンテンツの質を武器に海外市場が取れるチャンスはあると思います。LA道場もできて、新日ワールドも海外会員が増えているのを見ると、小さいながらもその芽は出てきている気がします。

東京ドームに何万人という数字よりも、大きなことをやろうとしている。選手、組織、市場。その3つがトライアングルで成り立たないといけない。日本のスポーツ界が自動でついてくるものだという甘えがある。それを意識的につくっていく会社こそが、ものすごく大きくなれるんじゃないかな。スポーツマーケティングのお手本を作りたい(メイ氏)。

日本のプロレス団体の経営者でここまで考えられている人はあまり聞いたことがない。これから新日本が世界を相手にどこまで羽ばたけるか、期待が持てそうです。