四季なり性のイチゴ"よつぼし"は日本では珍しい種子繁殖型です。


よつぼしはふつうに栽培用のタネ(高いけど)を売ってますし、市販されてる苗も他のイチゴみたいに親株のランナーから育てたクローン苗ではなく、毎回種まきして作ったもの、いわば親株から悪い形質や病気を引き継ぐ心配のない、健全な苗になってるみたいです。


そんなわけで、我が菜園では、一季なりの宝交早生の方はずっと親株からのランナー苗で繋いできてますが、よつぼしは毎年、新しい苗を購入してきました。


しかし、です。


写真↑は、我が菜園のよつぼしの近況ですが、日よけのために被せた遮光ネットの脇から、たくさんのランナーがガンガン伸びてきています。


よつぼしのランナー、6/26。


片付けようと引っこ抜いたら、すでにあちこちから根っこが出てました。


花が咲き、実が付いたランナーも。


中には、写真↑のように、ランナーから花芽が出て、花が咲き、ついには赤いイチゴを成らせてるのもあります。四季なりイチゴのよつぼしですから、親株なら確かに6月でも花が咲き、実が付きますが、まさか、ランナーにまでとは、、、


そこで一計、これほどの繁殖力があるのなら、ランナー苗を試しに作ってみようかなと思います。


ポリポットに畑の土を詰めて。


お試しなので、ポットにはランナーが走ってる辺りの土を掘り起こして軽めに詰めました。ポリポットは2.5号(7cm)、写真↑のように、ポットにはランナーを通すためにハサミで2カ所にスリットを入れてます。


ランナーを紙クリップで固定。


ポットのスリットにランナーをはめ込み、根っこが出てる節(葉元)を市販の紙クリップ(生分解性)で留めました。畑の土は粘土質なので紙クリップだけで、ランナーは固定できましたが、培養土みたいなサラサラの土を使うときは、ランナーが勝手に飛び出さないよう、さらにホチキスでスリットを閉じてやったりします。


ランナーをホチキス留め、宝交早生、昨年6/29。


太郎苗を黒ポットに、次郎は白。


宝交早生のランナー苗と同じく、よつぼしも太郎苗(親株に一番近い)は黒いポットに、次郎苗(親株から2番め)は白ポットで受けてます。ただ、これは後日もし何か問題が起きたときの確認用で、太郎、次郎ともに分け隔てなく苗として使うつもり。宝交早生でも当初から6年くらい太郎次郎を混ぜて植えてますが、今の所、特に問題が起きたことはありません。


とりあえず、よつぼしのランナー苗10株。


ランナーを整理して、太郎5株、次郎5株の合計10株だけ、ポット受けしてみました。ポリポットは写真↑のように、乾燥対策で半分くらい土に埋めています。


さらに、

猛暑対策で遮光ネット。


イチゴのランナー苗は親株に繋がってる限りは枯れる心配は無さそうですが、念のため、親株と同じく、遮光ネットを被せてやりました。


これでだいたい2週間くらい、葉っぱがピンと立ち新しい葉っぱが見えたら、親株から切り離して、自宅で管理する予定です。


ちなみに、よつぼしは種苗法で保護された登録品種です。例え家庭菜園であっても、育てたランナー苗を(メルカリとかで)他人に譲ったり、海外に持ち出したり、あるいはこうして増やした株に成るイチゴを同様に他に販売したりはできません。ただし、個人的に自家消費するだけなら、ランナーで増やしても大丈夫みたいです。



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