そら豆につくアブラムシ、"できるだけ無農薬"ではなかなか被害を避ける手立てが見つかりませんでした。


アブラムシの怖いところは、なんと言ってもあの爆発的な繁殖力です。ご近所のJA町田さんいわく、


"アブラムシは雌単独で子を作る"単為生殖"で、雌1匹あたり最大90匹の幼虫を産み、その幼虫たちもあっという間(10日くらい)に成虫となって、毎日5匹ずつ幼虫を産むことができる"(抜粋要約)


ゲゲゲ、、、ですが、早い話、アブラムシはたった一匹でも見逃したら、10日後には最大90匹、20日後には最大8100匹に増殖するという、まさに恐ろしいばかりの繁殖能力があるわけです。


そしてなぜか、アブラムシはそら豆が大好き。6年前に初めてそら豆を植えてから、ずーっと毎春、我がそら豆畑はアブラムシのコロニーになってました。


しかし、6年めの今季はアブラムシ対策にかなりの新手?を用意、その結果、どうやら6年めにして初めて、アブラムシがほぼ居ないそら豆畑で収穫を迎えることができた感じです。


アブラムシとの6年間の戦い、まずはダイジェストで振り返ってみます。(記事中にアブラムシの画像はありません)


2019年春、市民農園1年め。

初のそら豆栽培、そら豆は鳥に食われるよー、と言われて、防鳥ネットを掛けてました。しかし、敵は鳥だけではなく、春先にそら豆の茎葉が真っ黒に枯れて、よーく見たら、黒の正体はアブラムシの群れ、、、完敗。


2020年春、2年め。

アブラムシなら防虫ネットで防げるはずと、幼苗の頃からトンネル掛け。アブラムシが苦手らしいとススメられて、キンキラの銀線入りでした。これで大丈夫と安心しての春先、ネットを開けたら、、、デジャブ。茎葉にはアブラムシが群がり、立ち枯れ。再び、完敗。


2021年春、3年め。

農薬無しでアブラムシを避けるにはどーする?と頭を悩ませた結果、キラキラの反射率が高いアルミ反射シート(100均)をウネに貼り、さらにキラキラテープ付きの防虫ネットも掛けました。


結果は悪く無し、アブラムシのコロニーは減った感じでした。が、ある日突然、葉っぱが縮れて莢が付かない現象が、、、どうやら、アブラムシが媒介するウイルス病にやられたか。


2022年春、4年め。

前年のアルミ反射シートが良さげだったので、ウネ全体に銀色マルチを貼ってみました。キラキラ線入りの防虫ネット、さらに初めて虫よけ効果があるらしいニームオイルも散布、、、今年こそアブラムシ無しでー、と期待大でしたが、春先にはアブラムシが大繁殖、惨敗でした。


2023年春、5年め。

玉ねぎを混植するとアブラムシ避けになるらしい。そんなウワサに飛び付いて、そら豆のウネに無理やり玉ねぎを割り込み植え、が昨年でした。


いつもの防虫ネット、忌避のためのニームオイル、そして発生したアブラムシにぶっかけて退治する中性洗剤(1000倍希釈液)も用意。この他、無肥料の株(窒素抑制)や直まきの株(虫に強い)などアブラムシ対策で良いらしいと言われる栽培条件もいくつか試しました。


その結果、あくまで我が区画農園での比較ですが、

直まき○ (苗移植より明らかにアブラムシ少ない)

無肥料△ (有無、そんなに変わらない)

ニームオイル△ (週一くらいでは、効いてる実感無し)

玉ねぎ△ (ぜーんぜん、アブラムシたくさん)


そして市民農園6年め、

我が菜園のそら豆栽培、アブラムシ対策は次の通りでした。


堆肥無し、直まき、防虫ネット、早めの主枝摘心、木酢液、早めの脇芽欠きと土寄せ、さらに脇芽欠き(2回め、新しい脇芽は全部切り取り)などなど。


そして結果は、

そら豆のウネ。


ファーベ。


お多福。


アブラムシが完全にゼロ、ではありませんが、株は全員元気、そら豆も各段にぶっくり膨らんで付いてます。


"やりましたねー、アブラムシ来ませんでしたねー、来年はウチも真似させてもらいますよ"


北区画のアベさんにお褒めの言葉を頂きました。まー、苦節6年めにして初めて、アブラムシ被害がほとんど無いそら豆を収穫できたわけです。ニコニコ顔のアベさんと、万歳三唱、、、やりましたー。


収穫。


市民農園からの本日の収穫、イチゴ、莢エンドウ、無傷のそら豆、ラディッキオ、茎ブロッコリーとニンニクの芽です。アブラムシ食害のないキレイなそら豆が初収穫となりました。



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