今年から少しだけですが、野菜残渣や緑肥を畑にすき込んでいます。


市販の肥料がどんどん値上がりしていることもあり、これまで市民農園の残渣置き場に廃棄していましたが、できるだけリサイクル?してやろうというわけです。ただ、気になるのは残渣や緑肥を埋め込んでから、どの位待ったら、植え付けができるのかです。


(3月21日、野菜残渣を埋めました)


大玉スイカを予定しているウネには、収穫を終えたアブラナ科野菜の残渣を埋めました。写真↑は3月21日、ウネの中央に30cm深さの溝を掘り、残渣をそのまま入れて、土を被せてます。


ただし、この野菜残渣、キャベツやブロッコリーなどの茎葉ですが、実際に切り取ったのは3月5日でした。それから約2週間、ウネに放置していたので、埋める時にはすでに葉っぱはかなり枯れてました。


(3月5日、アブラナ科野菜を刈り取り)


(3月21日、2週間放置した野菜残渣)


緑肥や野菜残渣は未分解の状態で畑に入れると発芽障害を起こすことが知られています。障害を回避するには、それらが土中で分解されるまで待つ必要があるわけですが、どのくらい待てばよいか。


こんな記事がありました。

(出典、農研機構、緑肥の使い方)


これは緑肥ヘアリーベッチすき込み後のスイートコーンの発芽障害を調べたもの。気温によって発芽率が変わりますが、20℃であれば、だいたい3週間でふつう蒔き(上図の右端)とほぼ同じ発芽率になるようです。


(4月6日、掘ってみました)


野菜残渣の刈り取りから1ヶ月、埋め込みからは17日めの4月6日、大玉スイカの予定ウネを掘り返してみました。


スコップを目一杯差し込んで、土を掘り出して、埋めた野菜残渣がどうなったか、確認しようとしたのですが、


(同日、掘り上げた土)


何もありませんでした。かなり深めに掘っても、残渣らしきモノは見つかりません。どうやら、土中の微生物に食べられて、きれいに分解されてしまったようです。これならもう苗を植えても大丈夫かな。


(同日、元肥を埋めました)


せっかく深い穴を掘ったので、大玉スイカの元肥も入れておくことにしました。野菜残渣は成分がほぼ炭素、それだけでもたいていの野菜の栽培には十分だという噂ですが、初めてなので、やはり窒素、リン酸、カリも入れておきたい。


スイカは生育初期の多肥を嫌う(ツルボケ)ので、元肥は穴底の土に混ぜ込んでから、土を戻しました。地面近くを浅く広がるスイカの根っこですが、下にも3〜40cmくらいはゆっくりと伸びてゆくので、これでいわゆる「待ち肥」になります。元肥にはゆっくり効くボカシ肥料(NPK232)を使いました。



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