保証協会と担保依存の日本の
銀行融資のお金の流れを変えて
世に埋もれた熱意ある会社に
人もお金も集まる世の中にする。
資金繰り改善師
松本 眞八（マツモト シンパチ）です。
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資金調達のご相談で良くある事例
（飲食等の現金商売）
ＢＳ上に資産の勘定科目に売掛金と貸付金
があります。
売掛金は商品やらサービスを売った後
まだ入金されていない金額の残高
貸付金は会社から誰かにお金を
貸している残高
そういった勘定科目の意味は
理解されているのだが
問題はそこからまずは売掛金
業種は飲食
現金決済とクレジット払いを利用している。
売掛金の残高は多分クレジット決済分と
思われるが残高を見ると
数百万ほどある。
ここの飲食店の一日の売上は
年商を営業日数で割ると
平均200,000円ほど
クレジット決済は決済後数日で
手数料引かれて口座に入金されるので
せいぜいクレジットの売掛金は
1百万いかない程度ではなかろうか？
クレジット現金以外の決済条件の仕事
があるのだろうか？
それとも長期に未収になっている何かが
あるのだろうか？
この辺りは銀行の融資審査では
よく見られる点
次に貸付金
これは会社から社長に貸した形の貸付金。
かなりの残高がある。
同時に現金の勘定科目を期末ゼロになっている。
飲食の現金商売で期末ゼロはまず不自然です。
これは間違いなく期末に本来帳簿上に
あるべき現金が実際にはないから
そのあるべき分の現金残高を社長への
貸付として処理した結果であります。
これは会社の現金に使われ方で
会社の経費としてではなく社長個人の
私的利用として使われた累積残高です。
この部分を見ると日頃の現金管理の
様子が推察できます。
中小オーナー企業ではアルアルの
現象ですがこれは何らかの形で徐々に
綺麗にしていく必要があります。
次に損益
最終利益は大きくマイナス。
コロナの影響でここは致し方無し。
問題は役員報酬の取り方
今期どうするのか？ついては
前期と据え置きとするらしい。
株主＝社長ですから
基本報酬はどうと出も決める事が
出来ますが
業績対比報酬取り過ぎは
誰がどう見ても明らか。
過去の業績や今後の損益を改善を
考えると報酬下げるのが妥当なところ
だがあまりそんな認識はない様子。
最近客足が戻ってきたので・・・
大丈夫か・・程度の認識
悪意は無くとも肌感覚だけで報酬を
決めているのが問題。
この手の相談で一番問題なのが
損益だけしか見ていなくて現状の
足元がしっかり理解できていない事
さらにＢＳをツブサに見ていくと
見た目の損益以上に会社の状態は
悪い事に気付いていない事
飲食のような日銭商売は
毎日現金が入ってくるので
長期的な資金繰りの視点が欠けて
しまう傾向が大いにあるのです。
売り上げ伸ばすなら店を新しく作る。
だから店を作る資金調達さえできれば
資金繰りは改善する。
この感覚はかなり危険で怖い
このような認識のまま下手に追加の
資金調達をしたら過剰負債でパンク
してしまいそう。
私が常日頃から資金繰りで
念仏の如く唱えている事
ＢＳの残高の推移をよく見る。
何故その勘定科目があるのか？
その勘定科目の意味は何か？
何故その残高なのか？
出てきた数字はよく意識して見て欲しい
特に現金等の資産項目については。
この辺りをしっかり意識しだすと
資金繰りは随分と変わってきます。
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