カラヤン・オーケストラル・スペクタキュラー」の中に、珍しいイギリス音楽を収録した一枚があります。

カラヤン、イギリス音楽

シベリウス/悲しいワルツ(*)、交響詩『フィンランディア』(**)
ブリテン/フランク・ブリッジの主題による変奏曲(***)
ヴォーン=ウィリアムズ/トマス・タリスの主題による幻想曲(***)
ヘンデル~H.ハーティ編/組曲≪水上の音楽≫
管弦楽:フィルハーモニア管弦楽団
指揮 :ヘルベルト・フォン・カラヤン
録音 :1959年(*)、1958年(**)、1953年(***)、1952年

広いレパートリを誇るヘルベルト・フォン・カラヤンですが、イギリス音楽の録音は少なく、有名なホルストの組曲『惑星』を2回録音している他にはほとんど無かったと記憶しています。
このCDに収録されているブリテンとヴォーン=ウィリアムズはおそらくカラヤンの唯一の録音でしょう。


初回発売の英COLUMBIA盤:33CX-1159

フランク・ブリッジの主題による変奏曲はブリテンの師フランク・ブリッジ(1879-1941)の「弦楽四重奏のための3つの牧歌」の第2曲の主題を使って1937年に作曲されたもので、序奏と9つの変奏曲に続いて終曲(フーガとフィナーレ)が置かれています。
ピツィカートで始まる暗い響きの序奏に続いてテーマが演奏されます。
フランク・ブリッジの3つの牧歌を聴いたことが無いので原曲との対比ができませんが、ブリテンの変奏曲は20世紀の弦楽のための作品として、他の団体では時々演奏されるようです。


ヴォーン=ウィリアムズの『トマス・タリスの主題による幻想曲』は、より知られていると思います。ここでは、フィルハーモニア管弦楽団の弦楽器セクションが美しい響きを聴かせます。
フィルハーモニア管弦楽団も1960年代には重厚さを聞かせるようにに変貌してしまい、このような軽快な演奏は聞かれなくなってしまいました。ある意味で1950年代の同楽団の魅力が発揮されています。


カラヤンは何故20世紀イギリスの弦楽合奏の作品を録音したのでしょうか?
EMIのウォルター・レッゲからの要望(英国のの作品を売りたかったか)、当時英国で一定の演奏活動をしていたカラヤンが試しても良いと考えた辺りではないかと想像します。
カラヤンは壮年期に『同時代』の作品をいくつjか演奏しています。
シベリウスの交響曲は有名ですが、バルトークの管弦楽のための協奏曲など第2次大戦後に比較的早く挑戦しています。ストラヴィンスキーもフィルハーモニア管弦楽団と「カルタ遊び」を録音しており、曲目を慎重に選びながらいろいろと同時代の音楽を演奏していた事になります。

この2曲は弦楽合奏の作品で録音が古い事もあり、今これらの作品を聴くならもっとふさわしい演奏が他にあります。しかし、この時期のカラヤンの活動を知る一助としては興味深い記録でしょう。





今年(2014年)はR.シュトラウスの生誕150周年です。
また、大指揮者ヘルベルト・フォン・カラヤンの没後25年です。
ドイツ・グラモフォンからカラヤンの主要なR.シュトラウスの作品を収めたBOXが発売されました。


(画像をクリックすると楽天のショップ画面が開きます)


LPサイズのBOXの中に、LPサイズの見開きジャケットが3つ入っています。
各ジャケットの開いた右側にディスクが4枚収録され、左側にオリジナルのジャケットイメージ写真が掲載されています。


収録された作品は以下の通りです。
DISK1:
英雄の生涯(録音:1959 DG)
DISK2:
ドン・キホーテ(録音:1965 DG)
DISK3:
オーボエ協奏曲(録音:1969 DG)
ホルン協奏曲第2番(録音:1973 DG)
DISK4:
ティル・オイレンシュピーゲルの愉快な悪戯(録音:1972 DG)
ドン・ファン(録音:1972-73 DG)
サロメ~7つのヴェールの踊り(録音:1972-73 DG)
サロメ~7つのヴェールの踊り(録音:1943 MONO POLYDOR)
ドン・ファン(録音:1943 MONO POLYDOR)
DISK5:
死と変容(録音:1972-73 DG)
4つの最後の歌(録音:1972-73 DG)
DISK6:
ツァラトゥストラはかく語りき(録音:1973 DG)
変容(メタモルフォーゼン)(録音:1969 DG)
DISK7:
アルプス交響曲(録音:1980 DG)
管弦楽:ベルリン・フィルハーモニー、
アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団(1943年の録音)
DISK8:
ツァラトゥストラはかく語りき(録音:1959 DECCA)
ドン・ファン(録音:1960 DECCA)
ティル・オイレンシュピーゲルの愉快な悪戯(録音:1960 DECCA)
サロメ~7つのヴェールの踊り(録音:1960 DECCA)
DISK9-11:
ばらの騎士(録音:1960 MONO LIVE/ORF)
管弦楽:ウィーン・フィルハーモニー
DISK12(Blu-ray Audio):
DISK1~6の内容:PCM(96KHz/24Bit)収録

BOXの裏側にシリアル番号が印刷されています。
私の購入したBOXは2000番台でした。(ちなみに私が写真に写り込んでいます)

12枚のディスクとは別に、LPサイズの解説書(80ページ)が入っています。
80ページと言っても52ページから後は「ばらの騎士」の歌詞対訳(英独)が占めていますので、実質50ページほどの解説書になります。

実は、このアルバムの中で第2次大戦中のSP録音以外、全て手持ちのコレクションと重複しています。(><)
ベルリン・フィルとの1960~70年代のCDは"Karajan 1960s"と"Karajan 1970s"に収録されています。DISK8のウィーン・フィルとの『ツァラツストラ』他は「伝説のDECCAレコーディング」(9枚組)と更にSHM-SACDで持っています。更に、単独では廃盤の「ばらの騎士」は「ザルツブルク祝祭大劇場開場50周年記念盤」(25CD)で既に持っています。
つまり、ブルーレイ・オーディオと今回のリマスタリングを既存のコレクションと聴き比べるために購入したようなものです。

関東甲信越も梅雨に入ったようです。
暫くはワーナーのカラヤン・リマスターとこのBOXでカラヤン没後25周年を過ごすことにしましょう。
カラヤンが1950年代~1960年にフィルハーモニア管弦楽団と録音したシベリウスの交響曲集、モノとステレオが混在していますが、最初の録音や第2回目の録音が収録されています。
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交響曲第2番ニ長調 op.43
交響曲第5番変ホ長調 pp.82
録音:1960年3月、ロンドン・キングズウェイホール
カラヤンの第一期EMI録音の最後の時期の録音で、ステレオ録音です。
交響曲第2番はこの録音と1980年のベルリン・フィルとのEMIへの再録音があります。
以前は1980年盤は国内盤CDの音が良くない事から、この1960年盤の壮年期の演奏が上だと思っていました。ところが、ESOITERICのSACDやユニヴァーサル・ミュージックから発売されたSACDを聴いた後で、評価が逆転してしまいました。
ベルリン・フィルとの演奏に比べると、このフィルハーモニア管弦楽団の演奏はキレが悪くしなやかさも不足しています。この印象は交響曲第5番でも同様で、演奏だけの比較では旧録音の方がオケが活き活きとしているようです。
1960年という時期は、カラヤンがベルリン・フィルの芸術監督に就任して5年目です。
フィルハーモニア管弦楽団との共演頻度が下がり、代わりに某ドイツ系大物指揮者がフィルハーモニア管弦楽団の実質首席指揮者として共演が増えて、オーケストラの性格が変わったのでしょう。重厚な表現が増えた半面、きめ細やかさやしなやかさが薄れた感は否めません。

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交響曲第4番イ短調 op.63
交響曲第5番変ホ長調 op.82
録音:1953年7月、1952年7月、ロンドン・キングズウェイホール
カラヤンの一連のシベリウスの最初に行われた録音です。
両方とも生前のシベリウスが大変高く評価したことで知られています。
録音がぱっとしないのが残念ですが、当時のフィルハーモニア管弦楽団がカラヤンの指揮の下で両曲とも透明感のある響きを聴かせます。
両曲とも、その後ベルリン・フィルを指揮して再録音しています。
交響曲第4番の深みのある表現は、ベルリン・フィルとの1965年盤をぜひ聴いて欲しいと思います。
また、第5番の輝きある充実した演奏は、これもベルリン・フィルとの1965年盤が素晴らしいものです。


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交響曲第6番ニ短調 op.104
交響曲第7番ハ長調 op.105
録音:1955年7月、ロンドン・キングズウェイホール
これも録音は古く、ダイナミックレンジも周波数レンジも狭い音です。
但し、演奏はなかなか魅力的で壮年期からカラヤンがシベリウスを重視していた事がうかがわれるものです。カラヤンがEMIに初めて録音したシベリウスの交響曲は1952年の第5番で、彼が最も頻繁に演奏した作品ですが、録音に際しては第6番を先に撮りたかったようです。
当時の記録で「第6番を録音したいが、売れ行きを考えると5番の方が良い」との意向で、6番と7番は1955年に録音したようです。
第6番はこの後ベルリン・フィルと2回録音しており(DGとEMI)、演奏自体は1967年のベルリン・フィル盤の方がより充実していますが、ここで聴かれる第6番の沈静した歌わせ方も捨てがたい魅力です。
第7番も、その後1967年にベルリン・フィルとDGに録音しています。
演奏自体はベルリン・フィルとの差が出てしまいますが、当時のフィルハーモニア管弦楽団の音色はシベリウスにちょうど良いものだったようで、これも「古い」の一言で片づけるのはもったいない記録と言えましょう。





ワーナーから全13セット発売されるカラヤンのリマスターシリーズ。 今月発売の”Orchestral Spectaculars"を購入しました。
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全13枚に1949~1960年に録音された交響曲と管弦楽曲が収録されています。
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第1期のEMI時代(1946~1960)の録音には、その後再録音を繰り返す作品と、この時期にしか録音が無い作品があり、夫々興味深いものです。

例えば、序曲・間奏曲集はEMIのBOXでもモノとステレオで2回、更に後年ベルリン・フィルとDGに再録音している曲が多くあります。有名な例では、シベリウスの交響曲や交響詩はその後ベルリン・フィルと再録音(4~6番は2度)していますし、バルトークの管弦楽の協奏曲もベルリン・フィルと複数回数録音しています。あまり有名ではありませんが、幻想交響曲もベルリン・フィルとDGに2回再録音しました。

逆にブリテンのブリッジの主題による変奏曲やヴォーン=ウィリアムズのトマス・タリスの主題による幻想曲は、このBOXに収録されたものが唯一の録音でしょう。また、ヘンデルの「水上の音楽」やヴァインベルガーの『バグパイプ吹きシュヴァンダ』~「ポルカ」はEMIに2度録音しながら、1960年以降は再録音しませんでした。
不思議なことにHMVやタワーのWebサイトの情報ではヴォーン=ウィリアムズが欠落しています。おそらく、ワーナー・ミュージックからの情報が誤っていたのでしょう。

これからしばらくの間は、旧EMI録音の作品をいろいろ楽しんでみたいと思います。

Disc1
・シベリウス:交響曲第2番ニ長調 Op.43
 1960年録音(ステレオ)
・シベリウス:交響曲第5番変ホ長調 Op.82
 1960年録音(ステレオ)

Disc2
・シベリウス:交響詩『フィンランディア』 Op.26
 1952年録音(モノラル)
・シベリウス:交響曲第4番イ短調 Op.63
 1953年録音(モノラル)
・シベリウス:交響曲第5番変ホ長調 Op.82
 1951-1952年録音(モノラル)

Disc3
・シベリウス:交響曲第6番ニ短調 Op.104
 1955年録音(モノラル)
・シベリウス:交響曲第7番ハ長調 Op.105
 1955年録音(モノラル)
・シベリウス:交響詩『タピオラ』 Op.112
 1953年録音(モノラル)

Disc4
・シベリウス:交響詩『フィンランディア』 Op.26
 1959年録音(ステレオ)
・シベリウス:悲しきワルツ Op.44-1
 1958年録音(ステレオ)
・ブリテン: ブリッジの主題による変奏曲 Op.10
 1953年録音(モノラル)
・V=ウィリアムズ:トマス・タリスの主題による幻想曲
 1953年録音(モノラル)
・ ヘンデル/ハーティ編:『水上の音楽』組曲
 1952年録音(モノラル)

Disc5
・コダーイ:『ハーリ・ヤーノシュ』より間奏曲
 1954年録音(モノラル)
・バルトーク:弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽
 1949年録音(モノラル)
・バルトーク:管弦楽のための協奏曲
 1952-1953年録音(モノラル)

Disc6
・ロッシーニ:『どろぼうかささぎ』序曲
 1960年録音(ステレオ)
・ロッシーニ:『アルジェのイタリア女』序曲
 1960年録音(ステレオ)
・ロッシーニ:『セヴィリャの理髪師』序曲
 1960年録音(ステレオ)
・ロッシーニ:『絹のはしご』序曲
 1960年録音(ステレオ)
・ロッシーニ:『セミラーミデ』序曲
 1960年録音(ステレオ)
・ロッシーニ:『ウィリアム・テル』序曲
 1960年録音(ステレオ)
・ロッシーニ:『ウィリアム・テル』よりバレエ音楽「チロル人の合唱」
 1958年録音

Disc7
・マスカーニ:『カヴァレリア・ルスティカーナ』より間奏曲
 1954年録音(モノラル)
・マスカーニ:『友人フリッツ』より間奏曲
 1954年録音(モノラル)
・プッチーニ:『マノン・レスコー』より第3幕への間奏曲
 1954年録音(モノラル)
・レオンカヴァッロ:『道化師』より間奏曲
 1954年録音(モノラル)
・ポンキエッリ:『ジョコンダ』より「時の踊り」
 1954年録音(モノラル)
・ヴェルディ:『椿姫』より第3幕への前奏曲
 1954年録音(モノラル)
・ヴェルディ:『アイーダ』より第2幕のバレエ音楽
 1954年録音(モノラル)
・ヴェルディ:『ドン・カルロ』より「彼女は私を愛していない」「ひとり淋しく眠ろう」
 ボリス・クリストフ(バス)
 1949年録音(モノラル)
・グノー:『ファウスト』より「眠ったふりをせずに」
 ボリス・クリストフ(バス)
 1949年録音(モノラル)
・ルーセル:交響曲第4番
 1949年録音(モノラル)

Disc8
・ヴェルディ:『椿姫』より第3幕への前奏曲
 1958年録音(ステレオ)
・ヴェルディ:『アイーダ』より第2幕のバレエ音楽
 1960年録音(ステレオ)
・ポンキエッリ:『ジョコンダ』より「時の踊り」
 1960年録音(ステレオ)
・レオンカヴァッロ:『道化師』より間奏曲
 1959年録音(ステレオ)
・プッチーニ:『マノン・レスコー』より第3幕への間奏曲
 1959年録音(ステレオ)
・マスカーニ:『カヴァレリア・ルスティカーナ』より間奏曲
 1959年録音(ステレオ)
・マスカーニ:『友人フリッツ』より間奏曲
 1959年録音(ステレオ)
・レスピーギ:交響詩『ローマの松』
 1958年録音(ステレオ)
・オッフェンバック:『天国と地獄』序曲
 1960年録音(ステレオ)

Disc9
・ベルリオーズ:序曲『ローマの謝肉祭』
 1958年録音(ステレオ)
・ベルリオーズ:ラコッツィ行進曲
 1958年録音(ステレオ)
・ベルリオーズ:『トロイアの人々』より「王の狩りと嵐」
 1959年録音(ステレオ)
・ベルリオーズ:幻想交響曲
 1954年録音(モノラル)

Disc10
・ビゼー:『カルメン』組曲
 1958年録音(ステレオ)
・ビゼー:『アルルの女』第1組曲
 1958年録音(ステレオ)
・ビゼー:『アルルの女』第2組曲
 1958年録音(ステレオ)
・シャブリエ:狂詩曲『スペイン』
 1958年録音(ステレオ)
・シャブリエ:楽しい行進曲
 1960年録音(ステレオ)
・グノー:『ファウスト』よりバレエ音楽
 1958年録音(ステレオ)

Disc11
・ドビュッシー:交響詩『海』
 1953年録音(モノラル)
・ラヴェル:スペイン狂詩曲
 1953年録音(モノラル)
・ビゼー:『カルメン』より第4幕への前奏曲
 1954年録音(モノラル)
・シャブリエ:狂詩曲『スペイン』
 1955年録音(モノラル)
・シャブリエ:楽しい行進曲
 1955年録音(モノラル)
・ワルトトイフェル:スケーターズ・ワルツ
 1953年録音(モノラル)
・オッフェンバック:ホフマンの舟歌
 1954年録音(モノラル)
・オッッフェンバック:『天国と地獄』序曲
 1955年録音(モノラル)
・グラナドス:『ゴイェスカス』より間奏曲
 1954年録音(モノラル)
・ヴァインベルガー:『バグパイプ吹きシュヴァンダ』より「ポルカ」
 1953年録音(モノラル)

Disc12
・オッフェンバック:『パリの喜び』(ロザンタール編)
 1958年録音(ステレオ)
・オッフェンバック:ホフマンの舟歌
 1959年録音(ステレオ)
・ワルトトイフェル:スケーターズ・ワルツ
 1960年録音(ステレオ)
・グラナドス:『ゴイェスカス』より間奏曲
 1959年録音(ステレオ)
・ヴァインベルガー:『バグパイプ吹きシュヴァンダ』より「ポルカ」
 1960年録音(ステレオ)
管弦楽:フィルハーモニア管弦楽団

以下4曲、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
・バルトーク:弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽
 1960年録音(ステレオ)

Disc13
・ドヴォルザーク:交響曲第9番『新世界より』
 1957年録音(ステレオ)
・スメタナ:『モルダウ』
 1958年録音(ステレオ)
・ヘンデル/ハーティ編:『水上の音楽』組曲
 1959年録音(ステレオ)



ESOTERICから定期的にリリースされているSACD。
先日、6月の発売予定が発表されましたが、DG原盤とワーナー(旧EMI)の2点です。
故クラウディオ・アバド指揮ロンドン交響楽団によるストラヴィンスキー、
そしてアルバン・ベルク弦楽四重奏団によるハイドンとモーツァルトです。

アバド、ストラヴィンスキー
(ESSG-90100)
イーゴル・ストラヴィンスキー/
(1) バレエ音楽「ペトルーシュカ」[1911年版]
(2) バレエ音楽「プルチネルラ」(全曲)[1947年版]
管弦楽:ロンドン交響楽団
ピアノ: レスリー・ハワード(1)
MS:テレサ・ベルガンサ、T:ライランド・デイヴィス、Bs:ジョン・シャーリー=カーク(2)
指揮 :クラウディオ・アバド
録音 :1980年9月29日&30日、ロンドン、ウォルサムストウ・タウン・ホール(1)
     1978年3月8日&9日、5月12日、ロンドン、ヘンリー・ウッド・リハーサル・ホール(2)


クラウディオ・アバドはロンドン交響楽団を指揮して、「火の鳥」組曲(1972年)、「かるた遊び」(1974年)、「春の祭典」(1975年)、「プルチネルラ」(1978年)、「ペトルーシュカ」(1980年)と、LPにして4枚分の録音を行ないました。『火の鳥』・『カルタ遊び』と『春の祭典』は既にユニヴァーサル・ミュージックからシングル・レイヤSACDで発売されています。
今回の『ペトルーシュカ』と『プルチネルラ』で、当時のLP4枚分が2枚のSACDで入手できる事になりました。当時のLPを持っているので、ぜひ聴き比べてみたいと思います。

DGの一連のストラヴィンスキーの録音の中で、『ペトルーシュカ』だけは、当初シャルル・デュトワ指揮ロンドン交響楽団で1975年に録音され、LPでも発売されていました。これは、ピアノに名手タマーシュ・ヴァシャーリを起用して、ゆったりした個性あふれる良い演奏でした。その数年後にアバドが敢えて同じLSOを指揮して『ペトルーシュカ』とを録音しました。どうしても三大バレエを全部録音したかったのかもしれません。


アルバン・ベルク四重奏団
(ESSW-90101)
(1) ヨーゼフ・ハイドン/弦楽四重奏曲第77番ハ長調作品76-3 Hob.III-77「皇帝」
(2) ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト/弦楽四重奏曲第17番変ロ長調K.458「狩」
演奏 :アルバン・ベルク弦楽四重奏団
録音 :1993年12月、1994年6月16日~24日(1)、
     1990年6月7日~14日(2)、スイス、セオン、福音教会


ハイドンは、元々作品73の3曲(76番~78番)を収めたCD(WPCS-50080)からの収録
モーツァルトは「ハイドン・セット」(14番~19番)が元々3枚で出ていました。
第17番は元は第16番との組み合わせで出ています(WPCS-50410)
ABQは初期にワーナー・クラシックス(当時のTELDEC)にも、ハイドンの77番とモーツァルトの17番を録音しています。昔LPで購入しましたが、高い技術と新鮮な響きに魅了された記憶が残っています。その後EMIに上記のシリーズを録音してCDでも長く高い評価を得ていました。手元にはEMIミュージックから発売されたモーツァルトのHQCD盤がありますので、聴き比べてみたいと思います。

発売は6月10日。早速予約しましたが、来るのが楽しみです。