ムソルグスキー作曲の管弦楽曲を集めたものです。

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交響詩「はげ山の一夜」
歌劇「ホヴァンシチナ」~前奏曲(モスクワ河の夜明け)
管弦楽:スイス・ロマンド管弦楽団
指揮: エルネスト・アンセルメ
このディスクはLP時代から、大変有名だった録音です。
エルネスト・アンセルメは組曲「展覧会の絵」を4回録音していて、これが4回目となります。
1回目: 1947年(MONO)、ロンドン交響楽団
2回目: 1953年(MONO)、スイス・ロマンド管弦楽団
3回目: 1958年(STEREO)、同上
4回目: 1959年(STEREO、本録音)、同上
3回目のステレオ録音から僅か1年半ほどで再録音していますが、おそらく3回目の出来が芳しくなかったのでしょう。
LPの発売当時は大変人気のあった演奏ですが、今聴くとオーケストラの能力が最高レベルではないので、やや物足りなさを感じます。
アンセルメの解釈はなかなか優れたもので、色彩感と精密な描写を要求されるこの曲を、あまり癖が無くクールに(冷たくはありません)上手くまとめています。
残念なのは、スイス・ロマンド管弦楽団の演奏レベルが、アンセルメの解釈を全て表現しきるには足りないと感じることです。リハーサルを重ねてセッション録音しているので、ソロに破たんはなくアンサンブルもやや精悍さに欠けますが、普通には上手く弾いています。
ただし、その後数多くの名演に接してきた今、この演奏をベストには上げられないでしょう。もちろん、曲を楽しむには十分なレベルなので「下手」と言っているわけではありません。
1964年に録音され、LPの再発売以降常時組み合わされている2曲も、楽しむには十分な出来です。
一方、SACDの音質は素晴らしいと言いきってよいでしょう。
当時のDECCAのメインマイク3本を中心とした録音技術の高さに敬服します。
昔購入したLPでも録音の素晴らしさを堪能しましたが、SACDはLPに比べて取り扱いやすい分、普段聴いて楽しむには50年以上前の録音とは思えないバランスの良さと透明感を保っています。



