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テアトル・ド・アナールという団体名、作・演出の谷さん
が、本作を上演するにあたって立ち上げたとのこと。
コンセプト通り、最先端の科学・技術・思想を取り上げ
た人間の存在やエロスに切り込んだ作品だったと思い
ます。
それは近未来を舞台に、脳科学やロボット工学と融合
した技術等々、時にじっくり、時に捲し立てるように、
いくつものキーワードが物語の全編で踊ります。
けれどベースは、文字通り
『タガの外れた』 感情の暴走と、
それに振り回される家族の物語だったのかなと。
やがてはその家族も、感情を司るどこかが壊れていく
ような・・・。
きっとそれは、脳の問題とは限らないのですね。
舞台上の皆が、何かが、どこかしらが
壊れてしまっていましたね。確実に。
自分には、そんな風に見えました。
終始緊迫した流れを見せる舞台です。
時系列を入れ換えて見せるが、特に説明はせず。
『ヌード・マウス』というタイトルは、キャッチーだが
ツールであって 観て取れる物語と必ずしも合致せず。
けれど、振り回され壊れていく家族の関係は、後天性
のヌードマウスのよう?
心の防波堤が壊れちゃう?
嗚呼、気の利いたことなんか書けないけれど、
タイトルの意味は否定せず。
時折聞こえる、促すような肯定するような鳴き声に、
そして感情のはけ口にされたりしちゃう時に、
マウスの存在を思い出す。
そんないち観客でした、ワタクシ。
観終えて、心に黒くてポッカリとした穴を穿つタイプの
お芝居。
そこには何だか 『?』 のフラグも立っている。
いや、決して話しがわからないということではないのに。
けれどもちゃんと解釈できているか疑問であるが故に。
ところでデジタルパンフレットというCDを購入しましたの
で、ちょっと見てみました。
中に登場人物の年表がありました。
技術の進歩もあり、残る人たちはもっと長生きするよう
なことを書いてあるかと思いきや・・・
そうでもない(笑)。
これはこれで、意図があるのでしょう。
もちろん公演内容とは直接関係ないけれど。
赤坂RED/THEATERにて、今日(29日)まで。