「筋トレ」と聞くと、
“筋肉をつけたい人”
“スポーツをする人”
“若い世代のトレーニング”
そんなイメージを持たれる方が多いのではないでしょうか。

しかし近年、医療やリハビリテーションの分野では、
筋トレは筋力の問題だけではなく「心臓や血管の健康」にも関係する重要な運動である
という認識が広がっています。


■ 国際的な大規模研究で明らかになってきたこと

2025年に国際循環器誌 European Heart Journal Open に発表された
レジスタンストレーニング(筋力トレーニング)に関するシステマティックレビュー・メタ解析では、

「筋トレは筋肉だけでなく、
心血管疾患のリスク因子にも良い影響を与える可能性がある」

という結果が報告されました。

研究では、複数の臨床研究(59本のランダム化比較試験)を統合し、
以下のような“健康に深く関わる指標”に注目して分析されています。

✔ HbA1c(血糖コントロールの指標)
✔ 血圧(主に収縮期血圧)
✔ LDLコレステロール(いわゆる「悪玉」)
✔ ウエスト・ヒップ比(体脂肪・内臓脂肪の指標)

つまり、
「筋トレ=体づくり」ではなく、
「筋トレ=生活習慣病や循環器トラブルの予防にも関わる運動」

という視点で見られるようになってきているのです。


■ これまで“有酸素運動だけ”と思われていた領域へ

「血圧や血糖はウォーキングやジョギングでしょ?」
「心臓には有酸素運動の方が良いんじゃないの?」

もちろん、有酸素運動が重要であることは変わりません。
しかし近年の研究では、

・筋肉量の維持
・代謝の改善
・身体活動量の底上げ
・体幹・下肢筋力の安定

こうした筋トレによる身体機能の改善が、
結果として心臓や血管の健康にもプラスに働く可能性が指摘されています。


■ ただし、「どの強度がベストか」はまだ断定できません

「では、どれくらいの強度で筋トレすればいいの?」
これも多くの方が気になるポイントだと思います。

今回の研究では、
“強度の違いによる明確な優劣までは断定できない”
という結論になっており、

現段階で確実に言えるのは、
「安全に・無理なく・継続できる筋トレが何より重要」
ということです。


■ 第2回ではさらに踏み込みます

次回は、
「どんな対象者で、どのような筋トレが研究されていたのか?」
という部分をもう少し具体的に解説しながら、

一般の方でも安心して理解できる形で整理していきます。


もし、
・血圧が少し気になる
・血糖値やコレステロールが不安
・運動を始めたいけれど何から始めていいか分からない
そんな方は、ぜひお気軽にご相談ください。

プライズネスでは、
医療知識を持つ理学療法士が、
安全性と効果を考慮した運動をご提案しています。