今朝、目が覚めたとき、左手に血が通っていないような感覚があった。

寝ている姿勢が悪かったのだろう。少し体勢を変えると、左手に一気に血が流れ始めるような、じんわりとした感覚が戻ってきた。

それだけのことなのに、ふと、自分の身体は少しずつ終わりへ向かっているのだと感じた。

「死」という言葉は大げさかもしれない。けれど、年齢を重ねるということは、少しずつ身体が変化し、静かに役目を終える方向へ進んでいるということでもある。

子どもを産んだとき、目の前には圧倒的な「生」があった。

小さな身体の中に満ちている、生きようとする力。これから先へ向かって伸びていく時間。

その姿を見ていると、新しい命とはこういうものなのだと感じた。

そして今日、自分の左手の感覚からは、その反対側にある時間を思った。

命は生まれた瞬間から終わりへ向かっている。

頭ではずっと知っていたことなのに、今日は身体がそれを静かに教えてくれた気がした。

悲しいわけでも、怖いわけでもない。

ただ、自分もまた有限の時間を生きているのだということを、ぼんやりと実感した朝だった。