近年は、温暖化の影響で線状降水帯による集中豪雨や台風が頻繁に発生するため、水不足の心配はなさそうですが、家庭において、1人が1日に使う水の量は239リットルと言われています。

すなわち、1リットルの牛乳パック239本分の水を1人で毎日利用していることになり、その多さに驚くと共に、節水の重要性に気づくことでしょう。

水が一番多く使われているのは、トイレが一番多くて28%、風呂が24%、炊事が23%、洗濯が17%と、この4つで約90%を占めており、残りが洗顔やその他です。

このことから、節水に一番効果があるのはトイレ、次いで風呂の節水ということになります。

■トイレの節水

家庭に設置されている便器の水使用量は年代によって大きく変わってきております。

近年では、洗浄水量6リットル以下が標準になっており、節水型になると5リットル以下のものもあります。

しかし、便器はなかなか壊れるものではないため、多くの家庭では古いタイプを使用しております。

特に、1990年代前半までの主流は、大で13リットルも使用するものでしたが、依然としてこの古いタイプを利用している家庭も多いことでしょう。

旧いタイプ、節水タイプいずれにしても、レバーが大小ある場合は、必ずそれを使い分けましょう。

これを使い分けるだけでも大きく節水につながります。

■風呂の節水

浴槽1杯分の水の量は、シャワーを16分(12リットル/分)使うのと同じため、3人までならシャワーを使用し、4人以上では湯船入浴がお得になります。

湯船入浴の場合でも、体やシャンプーなどを流す際は、シャワーではなく浴槽のお湯を使い、残り湯は、洗濯などに使って浴槽のお湯を使い切ることによって節水できます。

■キッチンの節水

キッチンでの節水は、まず、使った水の二次利用をすること。お米のとぎ汁は野菜を洗うのに使ったり、大根の下茹でなどにも利用したりすると効果的です。

もう一つは、使う水の量を減らす工夫です。野菜を茹でるときは、野菜が浸る程度の水にする。

また、食器は桶での溜め洗いをせず、汚れている部分だけを泡をつけて洗い、洗ったあとに水を張った桶にいれて大まかな泡を落とし、最後に軽くすすぐようにすれば最小限の水の利用で済みます。

■洗濯の節水

洗濯に関しては、容量を考えずに多くの水で洗ったり、回数を多くして無駄に水を使っているケースが多く見られます。

洗濯機は最大容量の80%程度で洗うのが一番効率よく洗えると言われていますので、分量に応じて洗濯をすることが大切です。

太陽光発電の寿命