小6の男の子、
レッスン中、少しすると眠気が襲い、コックリ、コックリ… ガクッと意識が遠のくこともあります。
最初は、元気な子なので学校で疲れてるのかな…?と思っていたけど、どうにも毎回そうなので見かねたある日、
おうちでの睡眠のことを訊いてみると、うまく眠れない悩みを打ち明けてくれました。
お母さんにも伺うと、やはり睡眠のことを悩んでおられて。
ちょうど小学校から中学校への進学を控えた時期。本人の話を訊くと不安も大きいようでした。
眠れないせいで、一日学校を頑張った後レッスンに来た頃には、眠気のピーク。
でも、とても真面目で繊細な子。
怠けようとかいうような気はもちろんなく、それなのに眠気を催してしまうことを自分で責め
眠気が来ると、自分で両手でほっぺたをパチーン!
眠気に勝てず瞼が閉じてしまい、ハッとなる度に「すみません…」と謝る姿が心苦しい…
それでも、レッスンはサボることなく休まず頑張って来ます。
ひとまずレッスンの内容を細切れにし、何度も同じことを繰り返さないように。
眠気がきたらピアノから一度離れてテーブルに移動しワークをするなどの動きをつけながら様子を見ていました。
そんな頃、ちょうど相談会へ。
発達障がい児の相談ですが、突き詰めるとレッスンの悩みは障がい児も定型発達も、子どもも大人も同じ。
ふとその子のことが浮かび相談してみました。
すると「そんな子いるいる!ほっぺたパチーンはかわいそうだね、それをしないで済むようにしてあげたいね」と
・来る前にレッスン室を換気
・寒いけどレッスン中も一度換気する
・途中に氷を口に含ませてあげても良い
・途中で気分を入れ替えるよう話しかける
この頃、冬だったので寒くないようにと教室を暖めていたことも寝不足の本人にしてみたらポカポカいい気持ち…
暖房のせいで酸素も減り、脳も酸素不足…
余計に眠気を誘っていたと思います。
また、今はそんな彼を見守る時期かもしれないと。
中学校に入り、落ち着いてくればまた状況は変わってくるはず。それまで、今はひたすら見守る時期。
早速、次の彼のレッスンは、来る前に窓を開けて換気、レッスン途中にピアノ脇の窓を開け換気。
お母さんともやりとりをこまめにしてお家の様子を聞きながらレッスン時間や内容を調整。
ワークは本のものでなく、指番号トレーニングのブロックやiPadの音符アプリでわいわい話しながら学習するなどしたら、眠気があまりこなくなった様子。
効果はてきめんでした。
何よりほっぺたパチーン!を、彼がしなくていいのが嬉しくて…
その後中学校に進学し、クラブも運動部に入りながら、今もピアノも続けて頑張っています。
《生徒1人1人をよく見る》とは…
ピアノを弾くための指だけでなく
本人丸ごとの状況をよく観察し、環境を整えてあげることでもある
とこの子のレッスンを通して改めて気づかされました。
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