サクラサク | kimagurenarumamani

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かなりかなりキマグレペースで更新中★

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写真を保管している箱の整理をしていました。
たまに見るとなつかしく、面白いなと思ったりもします*
数年前の春に撮った桜の写真も何枚か出てきました。
今年も桜を見に行きたいな*

ところで、
スターシップのイギリス版CDを購入してくださった、
尺八や横笛や大正琴を楽しまれているおじいさまからご丁寧なメールをいただきました。
「カップリングの「SAKURA」のことですが、やはりマイナーコードで歌い始められているので、夜桜の雰囲気がとても出ています。
小学校の唱歌の「さくら」など夜桜のイメージのするもので、雅な雰囲気のものはなぜ皆短調(マイナー)からはじまるのでしょうね?」
とのことですが、私達の「SAKURA」はBmから始まっていて、そのBmに♯9を加えたり、変則的にBmに属音をつけています。
メロディーの4小節目の最後の音にF♯7sus4を入れるなどして、
あまりコードが沢山動いたように感じさせないように、音を細かく雅楽のスケールで属音を降下させるように動かしています。
その次のメロディーは雅楽の音だけにしていますが、一番盛り上がるメロディーに行く手前で急に、
アメリカ西海岸のポップス特有の音の動き方でメロディーが進んで行きます。
夜桜を見てすぐに散ってしまってかわいそうだなという儚さと、
千鳥ヶ淵の水面にピンク色の花びらが沢山風に乗って舞い降りてくる美しさと、
昼間はポカポカだったのに、夜は肌寒いなという空気感をメロデイーに表わしたつもりです。
この曲が出来た時は、儚くせつないこの曲の雰囲気とは全く異なり、
ただ単純に春が来て嬉しいなぁ~という、ちょっと能天気で愉快な気持ちで作りました。

どうしても桜の雰囲気を音にする時、ルート音に対してメロディーの音階の3度目が半音下がります。
これは、日本人が古来から持っている特有の桜というイメージがそうさせる様です。
おそらく起源は、平安時代で短歌を詠み合う時に、桜にまつわるものに限らず、読み方に節をつけていた時に、
無意識に3度が半音下がっていたはずです。だから雅楽の楽器などは3度は半音下がったマイナースケールに似た音階だったかと思います。