都内で震災復興のライヴの企画運営をされている方から、
例年行われている春夏の被災地での支援ライブイベントに参加してほしいとの
お誘いをいただきましたが、
私には参加させていただく資格がないと思い、
ご辞退させていただきました。
あの日の津波で、被害に遭われ、まだご家族のもとに帰れていない方々が
多数いらっしゃる中で、
歌うことよりも、私たちがしなければいけないことが沢山あると思っています。
音楽とは全く違うカタチで継続的に誠意は尽くさせていただいているつもりです。
現地で何かライブイベントを行われるのでしたら、
その地に暮らされている方々の中で、音楽をなさっている方が歌ってこそ
意味があると思います。
復興支援ライブという名前をつけて、遠いところから演奏に行くのは
現地の方々の気持ちを考えると、間違っているような気がしていますので
本当に心苦しいのですが、参加のお返事は控えさせていただきました。
2011年の4月に、当時毎月レギュラー出演をさせていただいていた
御徒町のフォーク酒場Fさんでご面識のあったミュージシャンの方から
復興支援のオムニバスCDのレコーディングに参加しませんかとのお誘いをうけたのですが、
その時も同じ理由でご辞退させていただきました。
被災地の各所で行われている支援ライヴのステージの足元の地面は、
あの日までは平穏なご家族の暮らしがあった場所かもしれません。
ライブで歌いに行かれる方々が集われる場所も
あの日までは平穏なご家族の暮らすお家が建っていたのかもしれません。
そう思うと、無関係な場所で暮らしている私には、
そこで歌わせていただく資格はないと思っています。
本当に申し訳ございませんでした。