ことし東京都内で発生した特殊詐欺の被害は先月までに3100件余り、被害額がおよそ69億円と、被害件数が9年ぶりに3000件を超え、被害額もすでに去年1年間を大幅に上回っています。特に、「キャッシュカードを交換する必要がある」などとして、自宅までカードを取りに来る手口が急増していて、警視庁が対策を強化しています。
警視庁によりますと、ことし先月までに都内で発生した特殊詐欺の被害は件数が3121件で、被害額はおよそ69億円に上っています。
中でも、キャッシュカードをだましとって現金を引き出す手口が相次いでいて、被害件数は去年の同じ時期の9倍近い915件に急増し、被害額もおよそ12億5000万円に上っています。
具体的には、デパートの店員や警察官を装って電話をかけてきて、「あなたのカードで高額の買い物がされている」、「カードが犯罪に使われている」などとうそを言い、さらに、「カードを交換する必要がある」として、自宅などにカードを取りに来て暗証番号を聞き出し、現金を引き出すというものです。
中には、実在する警察官の名前を名乗るケースもあるということで、警視庁は、キャッシュカードを自宅などに取りに来るケースはすべて詐欺だとして注意を呼びかけています。
格安IP電話・レンタル携帯・逆転送
