2か月で金利40%の高金利をうたう、あやしいスパムメールの勧誘にあえて乗ってみた
HARBOR BUSINESS Online 8月6日(土)9時10分配信
どう考えてもあやしい投資話に乗っかる人は少なくない。しかも、それなりに知識や経験のある人が被害に遭っていたりする。その“騙しの手口”とは……? 自らも投資マニアであり、数々のあやしい商品に手を出してきたと語るFP・藤原久敏氏のツッコミを交えて検証する
◆突然、メールで送られてきた2か月で40%の超高利商品に特攻
【FXファンド/損失:140万円】
大竹雄三さん(仮名・67歳)
個人投資歴20年。資産を数千万円以上も積み上げてきた猛者・大竹さんは今年3月に騙されたばかり。
「始まりはEメールで《FXで運用するファンド》の勧誘資料が送られてきたこと。今年に入ってから日本株が下落していて、ちょうどFXに手を出そうとしていたから渡りに船だった。利率が2~3か月で4割以上と高かったのにも魅力を感じたね」
さすがに利率が良すぎ! あやしいと思わなかったのだろうか?
「目論見書が大手の書式とそっくりだったから、きちんとした会社だと思い込んじゃった」
即決した大竹さん。3月末には保証金25万円を振り込んだ。すると、4月2日には業者から「260万円の利益が出たので手数料を77万円払ってください」と催促が! 元本に対して、利益がやけに大きいのは、レバレッジ20倍で運用されたという体裁らしい。
数日後、さらに「1000万円の利益が出ました!」と38万円の手数料が催促される。この畳み掛けに乗せられ、入金総額は約140万円に……。
「4月中旬に、儲け分を半分引き出そうとして業者へメールしたんだよ。でも、グダグダ言って払い込まないんだよね。『新年度のため回線工事中で電話がつながらない』とか『担当者が不在』とかさ。さすがにあやしいと思って、日本証券業協会の相談窓口に問い合わせたわけ」
結果、「国内では登録のない企業」ということで詐欺濃厚。今度は警察に問い合わせ、現在は同様の例があるか調査中だというが、「全額回収は難しいだろう」とクギを刺されているとか。
しかし、大きく凹む様子もなく、「今度こそFXで稼ぐ!」とカラッとしたもの。この大らかさは、年収が運用益も含めて4桁万円ゆえ? だからこそ警戒心が緩んだのかもしれないが……。
◆プロのツッコミ
FXはレバレッジがきく分、少ない資金で大きな取引をすることが可能で、ファンドで資金を募る必要がない。そう考えれば「FXファンド」の類いが90%あやしいのがわかるでしょう。ファンドで収益の2~3割の手数料(≒成功報酬)がかかること自体は珍しくありませんが、元本25万円で手数料70万円超というのはさすがにあやしいと思わなければ……。「手数料だけ先に振り込ませる」のも詐欺の常套手段と覚えておくべき。
【藤原久敏氏】
‘77年生まれ。’01年、当時としては全国最年少での独立系ファイナンシャルプランナーとなる。投資マニアでもあり、著書『あやしい投資話に乗ってみた』(彩図社)では、自身のカラダを張った投資体験を披露している
― あやしい投資話[騙しの手口]リポート ―
ハーバー・ビジネス・オンライン
最終更新:8月6日(土)9時10分
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<北海道警>特殊詐欺防止でファッションショー
毎日新聞 8月5日(金)21時23分配信
北海道警札幌西署は5日、札幌市のショッピングセンターで開いた特殊詐欺防止などを図るイベントで、署員がモデルを務める「制服コレクション」と題したファッションショーをした。
約150人の観客が見守る中、道警音楽隊の演奏に合わせて鑑識課や交通課などの警官が制服姿で次々と登場。鑑識用のはけを取りだしたり腰に手を当てたりとポーズを決めると、笑いや拍手が巻き起こった。
家族などが集まるお盆期間に特殊詐欺対策を話し合うきっかけにと企画。オレオレ詐欺に関する寸劇もあった。手口は年々巧妙化しているが、ランウエーからの華麗な呼び掛けで被害を防げるか。【安達恒太郎】
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MVNO悪用か、「荷受代行」「荷物転送」アルバイトで注意喚起
Impress Watch 8月5日(金)19時12分配信
「送られてきた荷物を転送するだけのアルバイト」に応募したところ、勝手に携帯電話が契約された――そうした相談が増えていると国民生活センターが案内している。
5日には日本インターネットプロバイダー協会や、テレコムサービス協会MVNO委員会から「MVNOサービスを契約していると考えられる」として、「荷受代行」「荷物転送」といったアルバイトに絶対に応募しないでと呼び掛けている。
■「荷受代行」「荷物転送」その手口は
国民生活センターがまとめた「荷受代行」「荷物転送」とされるアルバイトと悪用の流れは以下の通りだ。
まず「送られてきた荷物を指定された住所に転送するだけで報酬がもらえる」というアルバイトの募集情報がSNSなどにおいて出回る。興味を持ったユーザーが相手に連絡すると「転送するだけで1回3000円、5000円などの報酬がある」「アルバイトするには運転免許証や身分証明書が必要」と説明される。
その誘いに乗って身分証明書の写真や、自身の個人情報(氏名、住所など)を送ると、その情報を使って、MVNOのWebサイトからSIMカードや携帯電話端末を契約しているらしいと同センターでは推測。契約時の決済手段としてクレジットカードを利用するとしても、契約名義(アルバイトの誘いに乗った人の情報)とは別の名義のクレジットカードが利用される事例が複数、確認されている。
契約によって、アルバイトの誘いに乗った人の手元へ携帯電話やSIMカードの入った荷物が届き、その荷物をアルバイトとして転送する。ここで転送された携帯電話やSIMカードは、振り込め詐欺などに悪用される可能性がある。
■MVNO各社で注意喚起
国民生活センターからの呼びかけ後、MVNO各社や日本インターネットプロバイダー協会ではWebサイトなどを通じて、注意するよう呼び掛けている。テレコムサービス協会のMVNO委員会も同じく注意喚起の文書を5日にも掲出する予定だ。
NTTドコモやKDDI、ソフトバンクによれば、こうした手口による相談は同社の窓口には寄せられていない、あるいは発生していないとのこと。国民生活センターの文書では「MVNOで契約されている」と指摘されているが、MVNO委員会によれば、6~7社においてそうした事例が確認された。ただし、ここ最近、ネットを通じた契約手続きが緩和されたことはなく、むしろ審査は強化しているとのこと。4月ごろに契約されたものが2カ月ほど経った6月ごろになってから、クレジットカード会社側で支払いに問題があるケースが相次いで発覚し、最近になって事例として把握できるようになったようだ。
対策のひとつとしてMVNO側では近く、送付する荷物のパッケージに大きなフォントかつ赤色の文字で注意書きを記載する。
ケータイ Watch,関口 聖
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特殊詐欺の件数、被害額が5年ぶりに減少するも高水準--半期レポート(警察庁)
ScanNetSecurity 8月5日(金)13時0分配信
警察庁は8月4日、2016年上半期の特殊詐欺認知・検挙状況等について発表した。発表によると、同半期における特殊詐欺の認知件数は6,443件で、前年比でマイナス570件(-8.1%)と、上半期としては5年ぶりに減少した。被害額も198.4億円で同41.8億円の減少(-17.4%)となった。ただし、依然として高水準で推移している。1件あたりの被害額は331.2万円で、同43.9万円の減少(-11.7%)となっている。なお、前年同期比の被害額は11道県で半減した一方で、神奈川、静岡、愛知、京都、大阪などの大都市圏で増加した。
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また、65歳以上の特殊詐欺被害の件数は5,070件(-359件、-6.6%)と減少しているが、その割合は78.7%と1.3ポイント増加している。類型別では、オレオレ詐欺(95.6%)、還付金等詐欺(93.9%)、金融商品等取引名目の特殊詐欺(88.6%)で、高齢者率が特に高かった。被害金交付形態別の認知状況では、2015年下半期より「電子マネー型」を「現金送付型」から分けて計上、その認知件数は483件と前半期(547件)に続き多発しており、高齢者でなくても被害に遭いやすいことが特徴となっている。
(吉澤 亨史)
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