振り込め詐欺団のアジトに警視庁の精鋭部隊「SIT」が突入、制圧
フジテレビ系(FNN) 4月20日(水)20時41分配信
振り込め詐欺団のアジトに突入。警視庁の特殊部隊による緊迫の制圧作戦が行われた。
東京・千代田区の9階建ての雑居ビルを、ロープで下りてくる2つの人影。
突然、爆発音が響き、部屋からは閃光(せんこう)も放たれた。
2つの人影は、4階の部屋に突入した。
内部にとどろく怒号。
19日正午、警視庁が振り込め詐欺グループを摘発した瞬間をとらえた映像。
作戦には、警視庁の精鋭部隊が投入されていた。
黒のユニホームに身を包み、ロープを使い垂直降下する2人組。
警視庁捜査1課特殊班、通称「SIT」のメンバー。
誘拐事件や立てこもり事件などの最前線に立つSIT。
部隊が誇る高度な技術と能力は、今回の摘発も余すところなく発揮された。
振り込め詐欺グループのアジトが入るビルを、2人の隊員がロープでゆっくりと下りる。
アジトがある4階に到達すると、まるでネコのような身のこなしで、バルコニーへ忍び込んだ。
当時、現場のアジトには、数人の容疑者がいたが、隊員は気づかれることなく、突入の時を待つ。
さらに、2人の隊員が降下を開始。
そして、次の瞬間、アジトからの爆発音が響いたのを合図に、後続の隊員たちもアジトに突入。
別の捜査員も、玄関のドアを破壊して部屋に突入した。
警視庁は、このアジトを含む2カ所を急襲。
振り込め詐欺グループのメンバーを、一網打尽にした。
逮捕されたのは、無職の西嶋智哉容疑者(32)、相澤一馬容疑者(20)ら11人。
貸金業者を装い、保険金名目などで、女性2人から、あわせて7万5,000円をだまし取った疑いが持たれているが、ほぼ全員が容疑を否認している。
警視庁は、SITの隊員らで構成される振り込め詐欺専従捜査班、通称「ステルスチーム」を7年前から運用。
特殊部隊が一瞬で容疑者を制圧することで、アジト摘発の際、パソコンや携帯電話などの証拠が壊されるのを防いでいる。
警視庁は、今後も、あらゆる手段で振り込め詐欺の摘発を続けていく方針。
振り込め詐欺「受け子」のリーダー格 韓国籍の37歳男を逮捕
フジテレビ系(FNN) 4月20日(水)18時47分配信
振り込め詐欺グループのリーダー格が、警視庁に逮捕された。韓国籍の児島正浩こと李正浩(イ・チョンホ)容疑者(37)は、2015年6月、東京・東久留米市の79歳の女性に、息子を装って、「投資でお金が足りなくなった」などと、うその電話をかけ、1,000万円をだまし取った疑いが持たれている。
李容疑者は、被害者から金を受け取りに行く、いわゆる「受け子」のリーダー格で、2015年6月、受け子の少年がだまし取った金を、別のグループに横取りされそうになり、交番に逃げ込んだことで逮捕された。
警視庁は、李容疑者らが少年9人を使って、少なくとも1億円をだまし取っていたとみて調べている。
バイク便で詐取金受け取る=運営会社代表ら逮捕―警視庁
時事通信 4月20日(水)18時39分配信
自分の会社のバイク便を使い、高齢女性から詐取した現金を受け取ったなどとして、警視庁と新潟県警の合同捜査本部は20日までに、詐欺などの疑いで、東京都港区赤坂、バイク便運営会社元代表吉沢清則容疑者(54)ら男女10人を逮捕した。
同容疑者ら6人は容疑を否認しているという。
同庁捜査2課によると、吉沢容疑者らは被害者に対し、無関係な個人宅へ現金を郵送するよう指示。到着した現金をバイク便を使って回収していたという。郵送先は高齢者宅が多く、「役所から委託を受けて配達状況を調べているので、荷物が届く」などと説明して信用させていた。
逮捕容疑は2月中旬~下旬、東日本大震災の支援団体職員や被災者を装って北九州市の女性(83)宅に電話。架空の団体加入枠をめぐり、示談金名目で2回にわたり現金計250万円を詐取したなどの疑い。
詐欺団の拠点捜索、容疑の11人を逮捕…警視庁
読売新聞 4月20日(水)17時58分配信
警視庁が今月19日、融資保証金名目で現金をだまし取っていた詐欺グループの拠点を捜索し、室内にいた20~30歳代の男11人を詐欺容疑で逮捕していたことが同庁幹部への取材でわかった。
同庁は、このグループが昨夏以降、詐欺を繰り返していたとみている。
同庁幹部によると、グループは東京・神田のオフィスビルの一室に拠点を置き、ネットを通じて融資を申し込んできた客に電話をかけ、保証金名目で金をだまし取っていたという。
同庁は19日、捜査1課特殊犯捜査係(SIT)も動員し、拠点を急襲。室内にいた住所不詳、無職斉藤祐樹容疑者(26)ら男11人を、盛岡市の女性(39)らから現金計7万5000円をだまし取った容疑で逮捕した。