暑くてバイクに乗る気がしないため、ガンマのカウルを外してボルトやナットの緩み、
オイル漏れが無いかの点検作業です。
この角度から見た姿が一番好きです。
特殊なエンジンレイアウトのスクエア4
スクエア4はキャブレターがエンジンの横側にあります。
スイングアームの補強部分がリアブレーキのリザーバータンクに当たるので車種不明の
小さなタンクを付けています。
パイプの取り回しが苦しい。
4本のチャンバーは、昔のGP500時代を思い出します。
4年前に購入したガンマ、走れるようになるまで1年半を要しました。
それはエンジン、足廻り、点火系等あらゆる部分の見直しが必要だったからです。
当時はヤフーブログの終了とともにネットから遠ざかっていたため、部品を交換する
事になった経緯や加工の方法などの画像や記録がほとんど残っていません。
最近、他車種部品の流用の足廻りなどの質問を受けたりする事があるので、当時を思い
出して書いてみようと思います。今回はフロントフォーク。
車両購入時、車種不明のフォークが入っていたけれど、とても公道を走れるレベルでは
なかったので交換することにしました。
程度の良い出物を探していると、極上のGSX-R400(GK76)の倒立フォーク
が出品されていたので落札、ステムも同じ車種の物を購入しました。
ステムはベアリングがガンマと共通なので何の加工も無く装着が可能。そこにフロント
フォークを差し込んで左右に振ってみるとフォークがいろいろな所に接触する事が分か
りました。
最初に当たるのがメーターフレーム。切断してしまえば解決ですが、強度的に不安があ
ったので湾曲しているフレーム(赤線の部分)を切り取って、その部分に直線の丸棒を
溶接しました。
次に当たるのはレギュレートレクチファイヤー。ハンドルを右に切るとフロントフォーク
が接触します。
ぎりぎりで当たるので冷却フィンを削っても解決できそうですが、移設することにしま
した。
レギュレートレクチファイヤーは風が当たる車体前部に移設、するとホーンの行き場が
なくなるためメーターフレームの下部に鉄の板を溶接してホーンの設置場所を作りました。
その他細かい所では、左側のヘッドライト光軸調整ツマミも当たるので
つまみになっている平たい部分を切断し、軸に6mmのナットを溶接して調整できるよう
にしています。
左右のアンダーブラケットの下側ボルトがハンドルを切るとウインカーケースに当たる
ので低頭ボルトに交換
このように全て現物合わせの作業となります。
これで走行が可能となりますが、改善できない事もあります。
それはハンドルの舵角不足で、ハンドルストッパーは加工無しで機能しますが、ノーマル
と比べて舵角が減少します。
通常の走行では全く問題ありませんが、Uターンや押し歩き等で舵角の不足により切り返し
が必要となります。
これ以上舵角を付けるためにストッパーを加工して舵角を増やすと、更に当たってしまう
場所が増えて、大きな加工が必要となってしまうため現状で納得しています。
やはり他車種の部品流用は簡単にはいきません。
つづく