「新幹線」と「ミッキーマウス」の共通点
2019/2/20 日本経済新聞から『「新幹線」「ミッキー」高評価投資家、稼ぐ固定資産着目』より株式市場で企業が保有する「資産の質」にスポットライトが当たっているようです。JR東海やオリエンタルランド(OLC)の株価は上場来高値に近づきつつあり、東海道新幹線や東京ディズニーリゾートという継続的に高収益を生み出す資産を保有する企業に、投資家は高い評価をしているとあります。こうした企業に共通しているのは「稼ぐ固定資産」の運用料を継続的に徴収する点にあり、不動産、鉄道および航空機という資産にて収益性を「計算できる」企業を市場は評価しています。JR東海は東海道新幹線が運輸収入の約9割を占め、新幹線の比率はJR東日本(約3割)、JR西日本(約5割)と比べても突出して高いのですが、新幹線車両を含む「機械設備装置および運搬具」で比較すると、JR東海は2,344億円、JR東日本は7,007億円(2018年末時点)(約3倍強の差!)一方、18年4-12月期の運輸事業の営業利益はJR東海は5,663億円、JR東日本は3,296億円(約2倍の差)と資産の多寡とは逆の結果となっています。これは、いかに東海道新幹線が効率的に利益を生み出しているかを意味しているかと記事では言及しています。ライバルの航空会社にも「あれほど競争力のある路線は他にない」と言わしめるほどです。高い競争力で価格競争に巻き込まれない、収益力が崩れる可能性が低い良質資産である点がポイントかなと思います。この競争力を維持するためには、絶えまぬ新規投資やメンテナンスも重要なのは言うまでもありません。OLCは23年3月期に2,500億円を投じて東京ディズニーシーを2割拡張し、「計算できるコンテンツ」つくりで資産の質を上げ続けるとありますが、まだまだTDR周辺に開発余地が残っていることを考えると、これからの戦略が楽しみな会社の一つだと思います。日常のインフラと非日常を味わうサービス。様々な競争環境の中で工夫・改良を重ねて付加価値を提供する企業活動を、いつもと違う観点から考えるきっかけにとなる記事でした。そう言えば、以前は新幹線で関西方面に毎週のように出張に行っていましたが、10分間隔で発着時間に正確な運行には、いつも「とても便利な移動手段だな」と感じていました。今改めて考えると素晴らしい!