最近は何でもwebでの手続きが主流で資料もメールに添付するから利用する機会が減ったけれど、役所関係のものはまだアナログなものも多い。
というわけで郵便局に切手を買いに行ったら窓口の係の人とは別の奥のほうから声をかけられた。
誰かと思ったら…
ああ。もう何年前になるかな。
酒やめて落ち着き始めたころ、各地の局に仕事でお邪魔してた。
当時は窓口に座っていたこの方も春から局長になられたそう。年末にもほかの郵便局で同じことがあったな。時間が経ってみなさん立派になっていかれます。
明け方の4時に電話。
子どもが起きるから出なかったけど留守電を聞いてみたら10年以上前にアルコール病棟で一緒に入院していた人。
ケースワーカーの連絡先を知らないかとか、○○の断酒会は今でもやってるかとか。
忘れたころにかかってきて同じことを言う。返信しても何も言ってこないの繰り返し。だから時間が経っても何も変わらない、どころか職は失った、家まで失ったで何ひとつよくなることはない。
複雑な思いがする。
彼も病気。何とか這い出そうとしている。
だけどその方法は一緒に病院で教わったよ。平気な時は耳を貸さず悪口を言ったりして、行き詰まったら私やらに助けを求めてくる。
本気度が見えないからあまり手を貸さない。
自分の過去と重ねたらわかる部分もあるけど手は貸さない。
俺の人生の足を引っ張っているのは酒なんだ。理屈をつけずやめる。その覚悟が見えない限り手は貸さない。
悲しいかなすいぶんと時間が経ってしまったよ。息をしてるだけの時間がね。
いろんな修飾を捨てて、ただ酒と向き合えた人が抜け出すことが出来るんやね。その瞬間が来ることは祈ってる。
そう、あの青年も自分の知らない土地で今一生懸命向き合ってるよ。元気かな…