南丹市園部町船阪。のどかな田園風景のなかに、朱塗りの大きな門が見える。
ふと立ち寄ってみた。
両脇には立派な仁王様が立ち、門は重要文化財に指定されている。
これは立派な境内があるに違いないと上を目指す。
最後の急な階段の先にあったのは本堂のみであった。
寺伝によると、『承暦3年(1079)に皇后藤原賢子が難産で義範という僧に祈祷させたところ、西の方向に金色の霊光があり、山上に三面千手観音菩薩の尊像が出現するのをみて、天皇は霊地に伽藍を建てて本尊とされた。皇后賢子は無事に皇子を出産、白河天皇は、阿弥陀堂・鐘楼堂・五重塔・経蔵・護摩堂・仁王門を建立された』という。
第二次世界大戦後には大門(仁王門)を残して荒廃、無数の寺宝が流出したといわれている。
境内は新緑が美しく当時の姿を見てみたかった。