SL到着の10分前から改札が始まった。
これから列車に乗って新金谷へ向かう一行について構内へ入る。写真を撮るのに一番よさそうな場所を陣取った。
ホームでも各所にレトロ感が溢れていた。
蒸気を吐く音が聞こえてきてSLが到着した。思ったより静かに滑るように入ってきた。
引いている客車もまた懐かしい、いわゆる旧客という車両だ。
山陰線も電化前はこんな車両が走っていて、小学生の時城崎温泉へ家族旅行に行った時に乗ったことがある。
家山から団体が乗り込んでいったが、それでも連休明けで車内は空いているようだった。
ホームを走り一番前のSLを見に行く。このために5分間停車するこの駅を選んでいる。
煙を吐いている姿、石炭のにおい、母にはとても懐かしかったようだ。
汽笛を鳴らし出発する列車を最後まで見送る。列車が見えなくなると、駅もさきっまでの賑わいが嘘のように静かになる。
いよいよ後は京都まで帰るだけになった。帰り道、母の口から出たのはやっぱりSLに乗って山形へ行った話だった。









