税収確保という理由があるのでしょうがあまりにも安易にすぎます。
合法的に依存性薬物を摂取できる年齢層を拡大するのなら、その危険性についても広く啓発するというバランスが必要だと思います。
そして濫用や誤用が引き起こすアルコール依存症という「病気」がどんなものかについても同様です。
そこを放置したまま自己責任という綺麗な言葉でまとめるのは国の任務の放棄のように思います。
欧米の国々に比べて薬物教育の遅れ、巷にあふれている恐ろしさは群を抜いています。コンビニの年齢認証などザルですよね。
なまけものの病気という偏見…
何度も書きますが、アルコール依存症という「病気」の原因は酒を飲んだからです。
お酒に逃げやすい傾向の性格や思考はありますが、あくまでもお酒を飲む理由にしか過ぎません。楽しいお酒や付き合いのお酒だけ飲んでいてもこの「病気」になります。
おっちゃんの「病気」という誤ったイメージ…
アルコール専門病院には、数は少ないながらも未成年者の入院患者や通院している患者がいることを知っていますか?
自助グループに通う人の「高校生ですでに酒を飲まずには学校に行けなかった」という話を知っていますか?
国政参加の道を広げるという公職選挙法の改正と、身体的に未成熟な未成年者の健康被害防止のために飲酒を禁止する法律の改正について同列に論じること自体意味が解りません。
施行されたアルコール健康障害対策基本法の理念に逆行するこの案には私個人は賛成できませんが、同法律の成立に尽力頂いた中谷元防衛大臣や高市早苗総務大臣は法案が提出された暁には賛成票を投じるのでしょうか?
中谷大臣、2013年9月に大阪府断酒会47周年記念大会に引き続き行われた「アルコール健康障害対策基本法 制定を願う集い in 大阪」の講演を私は観客席から聞いていましたよ…
最後に、
私自身がアルコール依存症だから酒=悪と言っているのではありません。お酒で苦しむ人が一人でもいなくなるように、その願いだけです。