1992年3月東海道新幹線に「のぞみ」が登場します。
最高速度が270km/hに引き上げられ東京~新大阪2時間30分が実現しました。
(このCM好きです↓)
翌年からは山陽新幹線にも直通しますが、山陽区間でさらに速い時速300km運転を初めて実現したのがJR西日本が開発した500系でした。
それまでの東海道・山陽新幹線にはなかったグレーの塗色と戦闘機のような形状が印象的です。
1997年3月に新大阪~博多の「のぞみ」に投入され、11月からは東京まで乗り入れ、東京~博多を最速の4時間49分で走破しましたが、2010年3月で「のぞみ」運用からは引退します。
現在は短い編成の500系が山陽区間で「こだま」として走るだけです。
さてその理由ですが、この放送を聞かれた方もあるでしょう。→♪
お聞きいただけましたか?
先頭車両は300km/h走行を実現するために長いノーズを持ち、前寄りには乗客用のドアがありません。
写真のドアは乗務員室のドアです。
加えて1号車と16号車の座席配置が他の系統と違うため、急きょ500系以外が代走するときには乗客の座席配置をし直さないといけません。
このことをJR東海が嫌ったとか…
300km/h運転を実現した形状。その形状ゆえに早期に最速列車から引退することになった悲運の超特急…
私もついに「のぞみ」で乗ることはありませんでした。
1997年3月、山陽新幹線がギネスブックに掲載されます。
標定速度(始発から終点までの平均速度)、242.5km/h。隣接2停車駅間の平均速度、261.8km/h。
500系の登場で日本の新幹線は四半世紀ぶりに世界最速の高速鉄道に返り咲きました。
JR西日本に勤める友人が会うたびに500系をPRするグッズをくれたのを思い出します。自慢の車両だったのですね。
今、東海道・山陽新幹線を走るN700系はJR東海と西日本の共同開発です。
500系のような悔しい話はこっれきりであってほしいですね。