千里中央、僕がいつもお世話になっている先輩の自宅があり、「終電が早いんだよ!」というのを気の毒そうに御堂筋線までお見送りしたり、逆に「今日はタクシーで帰る!」と覚悟を決められているのをよそに、自分は終電でさっさと帰ったり。まさか自分が千里中央まで飲みに行くなど夢にも思っていなかった。
今回はシャブシャブに舌鼓を打ちながらのワイン会ということで、はるばる会場まで行ったのだが、お店はカウンターのみで席ごとにシャブシャブの小さな鍋がある。鍋は大勢でつつくものという固定観念があった僕は、少々面食らったのだけど、すぐにこれは至って合理的なシステムだと気づく。
ここの大将はソムリエの資格を持っていて、ワインにもこだわりがある。ワインを味わいながら、マイペースで自分だけの鍋で自分だけの食材をシャブシャブとする。もちろん参加者との話も盛り上がるのだが、二重人格者のように、冷静にシャブシャブと適度な柔らかさに茹でた肉を頬張りながら、ワインとともに味わい尽くす自分がいる。至福の時はあっという間に過ぎていく。









































