Ringo Starr And His All Starr Band 2012 Ringo At The Ryman


抱き合わせ販売というのは、誰にとってもあまり気持ちいいものでは無いと思う。足元を見られて、欲しくないものまで買わされているような。


しかし、Ringo Starr And His All Starr Bandという商品は、例え元ビートルズであったとしても、特に見に行きたいと思わない彼のライブを、腰を抜かすような豪華メンバーを起用することにより、多くの人に受け入れられる商品価値を持ってきたと思う。


しかし、この2012年版のメンバーが来日するということで初めてメンバーを知って、まさしく驚き呆れてしまった。Totoのギタリスト Steve LukatherMr. misterのヴォーカル Richard PageTodd Rundgrenなどなど。しかも、しっかり彼らの代表曲を披露してくれる。来日公演は迷った末に断念したが、彼らのDVDが1,500円以下で手に入るなら、買わない理由などなかった。

オープニングはRingoMatchbox。正直この曲ではPaul のライブ・パフォーマンスの方がカッコイイと思うけど、ビートルズが血となり肉となりで育った者にとっては、「あぁ彼だ!」と見とれるのみ。贅沢なオープニングである。


そして、今回のお目当てのひとつ。Mr. misterKyrie や Broken Wings は10代の頃の思い出の曲だが、これらの曲だけのために彼らのライブをわざわざ見ようとは思わないし、非常にうれしい限りである。

しかし、彼の曲が始まると、唐突にライブの空気が変わったような気がする。しかし、声もよく出ていてなかなかのパフォーマンスである。さすがに、Bobby Kimballの後釜としてTotoに、或いはPeter Cetera の後釜としてChicago に誘われたという話しも頷けてしまう。



そして
Steve LukatherRosanna 、誰がどう聴いてもToto そのものである。いいのかよ、こんなところで演っちゃって、と思うが演奏はなかなかのものだ。


最後は僕も大好きなこの曲で幕を閉じる。これはLennon McCartney ではあっても、一番Ringoのヴォーカルが合っていると思うし、エンディングとしてもピッタリの曲である。これだけの豪華メンバーが集まっちゃう理由の1つは、最後にこの曲をみんなで演れることだろうかと思ってしまう。



これらが一夜限りのジョイントなら、特に珍しくもないが、やはり驚くべきはこのメンツがツアーをして、連日連夜これらの曲をパフォーマンスしていることだろう。そして日本にも来ちゃった。

 

Ringo At The Ryman

1. Open / Matchbox (Ringo Starr)

2. It Don't Come Easy (Ringo Starr)

3. Wings (Ringo Starr)

4. I Saw The Light (Todd Rundgren)

5. Evil Ways (Gregg Rolie)

6. Rosanna (Steve Lukather)

7. Kyrie Eleison (Richard Page)

8. Don't Pass Me By (Ringo Starr)

9. Bang The Drum All Day (Todd Rundgren)

10. Boys (Ringo Starr)

11. Yellow Submarine (Ringo Starr)

12. Black Magic Woman (Gregg Rolie)

13. Band Intro / Happy Birthday (The All Starr Band)

14. Anthem (Ringo Starr)

15. The Greatest (Ringo Starr)

16. Rocky Mountain Way (Joe Walsh)

17. You Are Mine (Richard Page)
18. Africa (Steve Lukather)

19. Everybody s Everything (Gregg Rolie)

20. I Wanna Be Your Man (Ringo Starr)

21. Love Is The Answer (Todd Rundgren)

22. Broken Wings (Richard Page)

23. Hold The Line (Steve Lukather)

24. Photograph (Ringo Starr)

25. Act Naturally (Ringo Starr)

26. With A Little Help From My Friends / Give Peace A Chance (The All Starr Band)
 

普段は読み飛ばす、新聞のグルメ記事にふと目が留まった。朝日新聞(関西版)4/23夕刊 「味な人」に、「紫微星 徐智剛さん」と紹介されていた。ライターの井上理津子さんの表現も良かったのだろうが(結局著書もチェックしてしまう)、読み進めるうちにこの店の味はホンモノのにおいがプンプンしてきて、いつか絶対行こうと心の片隅に大きくメモをしたのだった。



それから約2ヵ月後、会社の後輩Sさんが職場結婚をし、奥さんが退職されることになったので、励ます会をすることになる。2人ともお酒が飲めないので、より料理にフォーカスした店をと考えるうちに、ここがピタっと来たのだった。


Every cloud has a silver lining


場所はJR天満駅を降りてすぐのところ、天満は初めてだったのだが、狭い路地を縫うように安ウマそうな店がところどころにあり、すごく興味をそそられるが、お目当ての紫微星はすぐに見つけられた。



Every cloud has a silver lining Every cloud has a silver lining


まず注文したのは、新聞にも紹介されていた、蒸し鶏の紹興酒糟漬けとピータン。特にピータンは、実はあまり好きではない臭みが全くなく、手早いおつまみにピッタリだった。



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その後、小龍包、海老のチリソース煮込み、豚バラ肉の醤油煮込み、などをつまみながら、話に花が咲く。しかし、どれもウマそうだし、海老や牛肉など高級食材も千円前後のすごくリーズナブルな価格なので、オーダーには本当に迷った。



そして、次にオーダーしたのが、「よだれ鶏」。蒸し鶏としては最初の紹興酒糟漬けとカブるのだが、写真を見てたまらず引きつけられ、2人も同意してくれたのでトライしてみる。思ったほど辛くなく、僕らには丁度いいピリリ度。そして一緒に漬けられているピーナッツもソースにピッタリで、ビールが進む。まさしく、ヨダレが出る美味さ、次はこれを最初にオーダーするからな。


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そして、上海風焼きそばで〆つつ、デザートに胡麻団子を。そして、クーポンで正式杏仁豆腐を1人に1皿頂いた。500円で提供されているメニューなのだが、惜しげもなくレギュラーサイズで出して頂いたのだが、これはウマかった。上品な風味に甘いソースがすごくマッチしていて、伊達に「正式」とはうたっていない。店の人に聞けば、杏から丁寧に手作りしているとのこと、納得。



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Stone Temple Pilots Alive in the Windy City

世の中には、誰もが認める才能を持ってはいるが、決して一緒に仕事をしたくないタイプの人がいると思う。Scott Weilandはまさにそういった人物だろう。

 

先日、遂にScott WeilandStone Temple Pilotsをクビになったニュースを見た。それまでも彼のお騒がせ言動録を見れば、十分予想できたことだが、遂に来たかと感じた。

 

度々ドラッグの不法所持と逮捕で、バンドのプロモーションや成長を犠牲にした挙句に、グループを脱退。その後、Slash ら元ガンズのメンバーと組み、Velvet Revolverで見事な作品とライブパフォーマンスを披露する。しかし結局このバンドもクビになり、STPのモトさやに戻ったと思った矢先の再解雇のニュースだった。驚くというより呆れるしかなかった。

 

しかし、人間的には更生不能のように見えても、そういう時ほど驚くべき才能を見せつけてくれた。バンド崩壊の危機に突如飛び出した、”Lady picture show (1996)の息を飲むような美しさ。



ソロ1作目の”12 Bar Blues (1998)にしても、まったく期待せずに聴いたら、その幅広い音楽性とセンスに腰を抜かしてしまったし、収録曲の"Barbarella"は僕の大のお気に入りである。


 

このBli-ray は、20103月にシカゴのRiviera Theatreで行われたライヴ。新作アルバム”Stone Temple Pilots”の収録曲も演奏されている。彼らのキャリアを網羅するという点では、物足りない面があるのも事実だが、なかなか良いパフォーマンスを見せてくれる。新作は、一聴して売れないなぁと思わせる地味さながらも、その分曲はしっかりしていて、往年のヒット曲にも引けをとっていない。これがScot在籍時の最期のパフォーマンスと思うと寂しい限りであるが、どこかで引き続きその才能を発揮していることを願っています。いずれにせよ、彼は動物園の猛獣のように、檻越しに眺めて満足すべきなんだろうと思う。

 

 

Alive In The Windy City

1. Vasoline

2. Crackerman

3. Wicked Garden

4. Hollywood Bitch

5. Between The Lines

6. Hickory Dichotomy

7. Big Empty

8. Sour Girl

9. Creep

10. Plush

11. Interstate Love Song

12. Bagman

13. Huckleberry Crumble

14. Sex Type Thing

15. Dead And Bloated

16. Lounge Fly

17. Piece Of Pie

18. Trippin On A Hole In A Paper Heart

勉強会仲間のSさんが、羊の肉が好きということで、真っ先に思いついたのは以前おじゃましたこの店。モンゴル料理と言えば羊というだけでなく、この店のウリはモンゴル民族衣装のコスプレができること。


ということで、総勢7名で乗り込むつもりが、予約当日は定休日。この日しかみんな集まれないんです、と頼み込んだら、特別に開けて頂きました。ありがとう!


飲み放題4500円のコースを頼んだ。少し出せば食べ放題のメニューになるのだが、これでも十分お腹一杯だった。


まず着くなり、みんな思い思いの民族衣装に着替える。遅れているものも、写真撮影に夢中になるうちに合流していく。しかし、いよいよビールで乾杯というタイミングで合流したMさんは、ウランバートルに出張してきた日本のビジネスマンのようで、騎馬民族の王侯貴族に混じり明らかに場違い。まぁおつかれさま。


まずはおつまみに、豆と野菜の和え物みたいなものだが、塩味がいい感じで効いていて、ビールにピッタリ。

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次は日本そばのサラダ。これってモンゴル料理なんですか?と女将さんに聞いたら、そば粉の80%は輸入で、内蒙古でも蕎麦はポピュラーなのだそう。


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ちなみに女将さんは、内蒙古出身のモンゴル系中国人の方で、仲間内でも森高千里似の美人と評判でした。給仕もテキパキと気持よくしてくれただけでなく、馬頭琴の演奏も披露してくれ、写真の掲載もOKして頂けました。



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その他にも包子や羊肉、チャーハンなど、牛乳酒などモンゴルのお酒も美味しく頂けました。気のおけない仲間との楽しいひと時に、すばらしいホスピタリティ、あっという間に時間が過ぎてしまいました。場所は京橋からひと駅の鴫野駅を降りてすぐですが、電車のアクセスはもうひとつ。とはいえ、また行ってみたい店である。


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先日TVでボクシングの試合を見た。ダメージを追いながらも闘争心は衰えず、フラフラと前に出たところを、ボディーブローをくらい悶絶してKOされたボクサー。




忙しい日々が続き疲労困憊で、これ以上頭に新しいことなど何も入れたくない!という状態でも、本能的にフラフラと学びの場に出ていってしまうことがある。そんな時に、「癒し」をテーマにしたワールド・カフェは、まるで自分のために用意されたような勘違いをしてしまうほどであった。




「ワールド・カフェ」でくどくど説明が要らないほど、この手法は各方面に浸透していると思うし、その中で様々な応用型や発展型も出てきている。その中で今回はClassical に原典に忠実に行うということで、4人x4テーブルの3ラウンド形式で行われた。




最初のセッションでは、「あなたにとっての癒しとは?」的な内容。次にメンバーをシャッフルして「癒される前後であなたはどう変わったか?」という内容で対話をした。




まず、ワールド・カフェでは問いの立て方が重要であるが、癒しというテーマは非常に良かった気がした。その時の自分のコンディションもあるが、変に結論を求めるのではなく、リラックスしてダイアログをするという趣旨にピッタリだったからだ。実際これほど義務感なしにリラックスして話できたのは久しぶりだったような気がする。カフェそのものが癒し機能だったような。




とは言え、意識が高いメンバーが集まると、単なる「私にとっての癒し」を語るだけでは済まず、より本質的な対話が深まっていく。その中でおもだった気づきをいくつか紹介すると、



1.癒しとは00である、と明確に言えるものではなく、それは希少性的要素も影響する。例えば、温泉が癒しだといっても、旅行などで四六時中温泉につかれる環境になればありがたさが薄れる、子どもの顔を見るのが癒しだといっても、仕事から帰って久々に顔を見る立場と1日中面倒をみている立場は違う。また、週3日食べていたラーメンを、健康のために週1回に減らしたら、癒しと言えるほどありがたさを噛みしめて食べれるようになったという話もあった。




2.苦しみやストレスがあるから癒しがある。フラットな精神状態では、癒しを感じることはできない。




3.癒しとは、自分をリセットして新しい世界に行くことであるという意見があった。逆に僕は、癒しが終わった瞬間に、ストレスや疲れの蓄積が始まる循環の始まりだと思っていた。同じ始まりでもリセットする感覚の方は前向きだしいいよねと感じた。


ファシリテーション的な観点からは、トーキング・オブジェクトというツールが用意されていて、話す人はそれを持つというルールで始まったが、自律的に話すボリュームを調整できていたグループには、不要だったし煩わしかった。とは言え、話しだしたら止まらない人もいるだろうし、保険としては有効なのは疑いない。その使い方については、改善の余地があるように思った。




また、ホストが参加者としてグループに入るのは全然構わないと思うが、オブザーバー的に各テーブルを回って、時に議論に介入する形は、やり方が非常に難しいと感じた。そういう介入の仕方だと、やはりステータスが上位になってしまうので、対等な対話は難しくなってしまうし、メンバーもお伺いをたてるような心理になってしまう。かと言って、うまく機能していないグループでは、逆にホストの介入による事態の打開を求めてしまう。




この点について、懇親会である大御所に質問したところ、一旦場が動き出したらホストが介入するのは好ましくない。だからこそ、最初のルールや原則の説明がキモになるとのこと。すごく納得感があった。



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They Might Be Giants - Here Come the 123s

ディズニーと契約後、彼らの3枚目の子供向けアルバムとして、DVDCDのフォーマットで2008年に発売された。とは言え、ミッキーなどディズニーのキャラクターが出てくるわけでもなく、ひねくれたロックテイストの音楽に、クールなアートワークが見事に融合した傑作である。うちの5歳児がDVDを毎日のように見ては、口ずさむようになってしまった。

彼らのクセの強さが、子供向けのサウンドとして通用するのか半信半疑だったけど、もともと演奏時間の短いポップソングを作るのは得意だったし、幅広い音楽性とともに、彼らの強みはみごとに活かされていると思う。


この作品は、0から10までの数字についてそれぞれ歌にしている。いくつか気に入ったものを紹介したいと思うが、Triops Has Three Eyes は「カブトエビは目が3つある」ことを絶妙の言葉遊びとともに、大人の鑑賞に十分堪えるロックミュージックに仕上げている。


ハイタッチのことをHigh five、腰の高さで手をタッチするのは Low fiveということを知らなかったから、単純にへぇーと印象に残っただけだが、ディスコサウンドをベースにポップに仕上げられている。


The Secret Life Of Six はとうてい子供向けだとは思えないのだけど、冒頭の印象的なコーラスが耳に残って離れないし、ウチの息子も大声で歌っているのである。


Ooh La! Ooh La! は題名のとおり、完全に持っていかれるコーラス部に感心するし、ラップ調にうまく子供向けに仕上げていると思う。


 

僕がインプロに関心を持ったキッカケは、ファシリテーターCさんの「演劇ワークショップ」を受けたこと。ロジカルにプログラムを作り込むのが当たり前だと思っていた当時の僕には、流れに任せながら、即興で見事に場を作り上げていく光景に、鳥肌モノの感動だった。



今回友人のSさんが、インプロの権威Tさんを関西に招聘するということで、頭よりも先に指がタイプしていた。とは言え、「インプロ」の言葉のみに反応して、何をやるかもしっかり確認せず申し込む自分もたいがいだが、Sさんの告知ページもプログラムについて何の説明もない。確かにTさんのネームバリューで人は集まるとは言え、多忙なSさんがサボっていたのか。。



ワークショップが始まるが、Tさんは話しながらも参加者を観察し、どうしたものか思案されているようだった。何とその場で何をするか、考えながらファシっておられるらしい。インプロはimprovisation の略で、語源は「前もって見ることをしない」。だからと言って、ホンマにその場でその日にすることを考えるとは。。Sさん疑ってゴメンナサイ!



当日したことは、以下の内容。説明しないと、なんのこっちゃわからないことも多いと思うけど、個別の詳細は省略します。すみません。

・ストレッチ

・がんばらない腕

・コンタクトインプロヴィゼーション

・手のダンス

・まほうの箱

・次何しますか

・イルカの調教

・からだからのメッセージ

・ステータス

・同じ理由で出る



特に印象に残った学びのひとつが、「ステータス」という考え方だった。日頃から、この場は下手に出た方がいい、堂々としていないとなめられるなど、出方を意識することがあるが、それらをロールプレイを通して理論的に説明して頂いたことが、すごく腹に落ちた。「ファシリテーターはステータスを乱高下させる必要があります」という言葉は僕にとって金言だったし、「自分を触るとステータスが下がる」、「カウンセリングでは対等のステータスを作るために、ミラーリングというテクニックを使う」など実践的な学びが得られた。



あと、「ルールがあるとやりやすい。でもそのあとはルールがじゃまになる」という言葉も印象に残った。Tさんは、体感ワークショップでモワーンとわかった気になって感動している時に、的確に心理学などに基づいたアカデミックで理論的な解説を加えてくれ、すごく勉強になる。



最後に、4名一組で、「同じ理由で出る」即興演劇をした。4名が出て後は観客、4名が一緒にその場から走り去るという即興劇をやった。例えば誰かが「あっ火事だ!」と言えば、一斉に走って逃げる。それを参加者が立候補制で代わる代わるやる。ただ、ありきたりのことが続くと飽きてくるし、かと言って少しウケ狙いに走っても、それがハイブロー過ぎると、ついてきてくれない人が出てくる。



僕のチームは、ウケ狙いがドツボにハマって、誰かが何かを言っても全員走らないことが何回か続いた。僕は「もう全員いっぱいいっぱいですから、交代してください。すみません!」と言いながら、舞台からひっこもうとした時、Tさんが「今起きたのが奇跡です!」と言われた。



最初何のことかわからなかったが、要は計算して行ったことではなく、流れの中で自然に出た言動で、劇に変化を与えることを「奇跡」というみたい。ここから一気にハードルが上がり、「奇跡を起こして4人が舞台から脱出しよう」というお題になる。



そこでTさんからヒントが。「舞台では、数秒沈黙があると、とてつも長く居心地悪く感じるかも知れないが、観客は待ってくれます。だから、沈黙を恐れず待つこと、そして相手を観察すること。そこから活路が生まれます」



僕もチャレンジしてみたが、すごく難しい。それでお互い観察しあいながら、しびれをきらした人が、ホッペをポリポリ掻くなどの動作を真似しあう。それが発展し、何故か全員で押しくら饅頭のようなタックル合戦になった。どうなるやらと思いながらも、やってるとバカバカしくもケラケラ笑いながら楽しくなる。



その時、突然メンバーの携帯電話が地面に落ち、衝撃で電池カバーが外れてしまう。これって頭が考える間もなく、チャンスだと全身に命令を下す。奪い合うようにメンバーが携帯に群がり拾いあげると、口々に「誰か修理をー!」と叫びながら走って退場。奇跡が起きたのだった。この高揚感はやった人にしかわからないかなぁ。。



こういうワークショップには、「何に活かせるんですか?」のツッコミは必ずあると思う。Tさんは、「演劇が扱うのは変化です。日常って普通は変化が少ない。だから人間は演劇を通じて変化に備えることができる。今仕事とかあらゆる場で変化が日常になりつつあるから、演劇的要素が求められているのではないか」と説明された。



確かに、ファシリテーターとして、「奇跡」を演出できるようになれれば。。ハードルは高いけどチャレンジしてみたい目標ができたような気がした。



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