刑務所からの手紙

刑務所からの手紙

「ご主人は今、警察に居ます」連絡が取れなくなって6時間・・・鳴った電話は二度と掛けて欲しくない人からの電話だった。

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去年の5月にYouが逮捕されてから10カ月が過ぎました。

毎日をドタバタと過ごしている間は、ものすごく時間が経つのが早く感じられたけど。

こうやって10ヶ月と書くと。。。意外と少ないようなきがします。



ブログが前々追いつく気配もなく、毎日が過ぎていますが。。私もYouも、ちゃんと生きてますw



去年の5月に逮捕⇒初公判・2回・3回目の公判を終えて⇒10月に判決。

2年6カ月の実刑を受けました。

前回の執行猶予分も合わせると、4年6カ月の懲役です。



【3回目の逮捕】のカテゴリーでは、全然追いつけていないのでコチラで報告w

↑カテゴリーはボチボチと追加していこうと思います。・゚・(*ノД`*)・゚・。 シクシク




4年6カ月。

実際には、90日分を引いてもらえたので4年3カ月を10月からスタートさせて

もうすぐ5カ月です。



既決囚になってからも、拘置所で4カ月間ゆったりと過ごしていた様子。

週に一度の面会に減ってしまったけれど、大切な時間でした。




時間が経つにつれ、刑務所はどこにいくんだろう・いつ行くんだろうと色々な予測をたてて

遠くても隣の県だろうとたかを括っていたのが運のつきw




はるか遠く500キロ先の島根あさひ社会復帰センターへの移送となりました。

幸いにも、拘置所の方が移送先と移送された日を教えてくれたので

連絡が取れなくなったとう事はなかったけれど…それでも、距離には勝てず未だ手紙だけのやり取り。




ただ、唯一の救いは社会復帰センターに選ばれたという事。

自分はもうダメなんだと自信を失っていたYouにとって、社会復帰の可能性ありと診断された事

新しい未来に向かって色々な勉強が意欲的にできる事は何よりの救いのようです。




一気に近況報告をしてしまいましたが、こんな感じです。

まだまだ刑務所での懲役生活が本格的に始まったばかり…3回目の逮捕とはまた違ったお話になりそうです。




受刑囚になってからも毎週欠かさず送ってくれる手紙も、トータルで100通を超えました。

犯罪を犯した人間が。

更生を願って待ち続ける人間が。

どうやって未来に向かって歩いていくのかを記していきたいと始めたブログ。

この1年近くで、沢山の心の葛藤がありました。

その手紙も残していけたらなぁと思います。




亀更新で申し訳ないのですが、私達の経験が少しでも同じ待ち人さん達の知恵になります様

ノロノロと続けていくつもりですm(_ _ )m w
5月7日に逮捕されてから2ヶ月を迎えようとする7月6日に初公判が開かれた。



前回の逮捕の時は、一回目の公判まで3ヶ月を要したから



今回の初公判の日にちが決まったと聞いた時は意外と早いな・・・というのが第一印象だった。







公判の11日前の6月25日。

私は、精神的に少し不安定な状態だった。





Youが居なくなってもうすぐ2ヶ月。



色んな事を受け止めて彼の支えになろうと手紙や面会でも明るく振舞ってはいたものの、

家に帰った後は表わしようのない寂しさや空しさで眠れない日々が続いていたから。





留置所の面会時間は、朝10時から夕方4時まで。

朝9時に家を出て、夜7時前に帰宅する仕事の私では休みの日にしか面会に行けない。

自分で店を出して、従業員の休みも考慮しつつ一日休みという時間を取るのは毎週毎週難儀な事で。。。





Youが、あんな事をしなければ。。。





少しだけ、自分の中で黒い気持ちがモヤモヤとしていたのかもしれない。

眠れない日が続いて、私の中の優しい気持ちがなくなっていたのかも知れない。





Youから来る手紙も、素直に嬉しいと思えない程。

私の中の黒い気持ちが、どんどん支配していくのが分かった。











だめだ。

会いに行こう。











自分の中でモヤモヤと巡っている気持ちを吐き出したい。

ただ、それだけを思って 私は店の開店をスタッフに任せて留置所までの道を急いだ。





いつもなら、クーラーの効かない待合室で長いすに腰掛けて待つ事も Youに会えるなら苦にはならなかった。

でも、今日はそれさえも私の気持ちを昂らせてはYouへの怒りが増幅させた。









10分ほど待って入った2畳ほどの面会室は、外の暑さとは逆に冷えすぎて

うっすらと汗をかいていた私には少し寒いくらい。





1分も経たないうちに

アクリル?の透明な壁越しに見える部屋の奥にある留置室側の入り口が開いてYouが入ってきた。









相変わらず、私が面会に来ると満面の笑みで迎えるYouの笑顔が少しだけ胸に刺さったけど

Youの声を聞けば泣いてしまうのが分かったから顔は見れなかった。



胸に溜まったものを吐き出すように、私の口は色んな事を息をするのを忘れるくらい話続けた。





Youが本当に反省してるのか。

どう思っているのか。

子供の事も。仕事の事も。



本当にこのままYouの帰りを待っていていいのか。

これから先、何年待ってたらいいのか。







自分でも何が言いたくて、どうして欲しいのか、どうしたいのか分からなかった。

ただ。。留置所に居る事に、なれて欲しくなかった。

どれだけ、淋しい思いでいるのか分かって欲しかったし、反省している所を見せて欲しかった。









15分間。

Youは、何もいわなかった。

黙って、私が泣きながら言う言葉を聞いていた。





……




面会の終わりを告げるブザーが鳴った。

ブザーがなった部屋に一瞬だけ、沈黙が流れた。

最後くらい、何か言ってくれるだろう。そう思っていたのに、

何も言わないYouに少しだけ苛立ちさえ覚えて、私も何も言わずに立ちあがった。




ドアに向かって、歩く私を見つめるYouの視線だけは感じていたけど

Youが気持ちを感じ取れなかった自分にも。

何も言ってくれなかったYouにも。

言葉にならない苛立ちだけが渦巻いて・・・・





『情状証人はしないから』





その言葉だけを残して、ドアを閉めた。











娘に泣き顔しか見せることができなかった夜が明けて
いつの間にか、眠っていたことに気付いたのは
乱暴に閉めたカーテンの隙間から溢れる朝の光がまぶしかったから。


まだ冷めない瞼の熱が、目を開ける事を拒んでいたけど
ふと気付いたのは、子供の寝息と暖かい温もり。


玄関を開けて、子供の前で一泣きした私がご飯とお風呂と子供が寝るまでの時間を
どうやって過ごしたのか、ちゃんと出来たのか 正直、覚えてなくて。


たった3時間くらい、泣くのを我慢してただけ。
それだけなのに、添い寝していた子供の寝息が聞こえた途端。 また、崩れるように涙が溢れてきた。



声を出してはいけない。
噛みしめるように泣いていた私を抱きしめてくれたのは、寝たはずの3歳の娘。


【歯が痛いの?】



それだけ言って、また眠りについたけど
腕枕をするように抱きしめてくれた手は、朝まで外される事はなかった。



娘の胸で泣いて、泣いて、泣いて。。
目が覚めた時には、娘の大きさと娘を残してくれたYouへの感謝だけが残って。



泣いてばかりはいられない。
そう、思った。




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コンクリート建ての薄汚れた建物が、
昨日来た時よりも、少しだけ明るく見えるのは 一晩中泣かせてくれた娘のおかげだろうか。



少しの着替えを持って開けたドアは、たった15分間の面会が許される場所。
去年もここに通ったな。。。もう二度と来たくなかったのに。
そんな事を考えながら、書類に名前を書く。


ふと後ろを誰かが通って、【Youの奥さん?】そう声を掛けてくれたのは
去年お世話になった、留置所のおじさん。
『頑張るんだよ』 そういって、去年送り出してくれたのに、、、恥ずかしさだけで胸が潰れそうになった。


『大変だったね、今からも大変だけど…でも、中にいれば悪いことはできないから。安心して』


きっと、精一杯の優しい言葉。
それでも、顔を上げて話すことができなかった私の憤りが向かうのは
当然、小部屋のアクリル板越しにいるあの人で。。。




キィ…



厚みのあるドアのくせに、意外と軽いんだななんて そんな事はどうでもいい。
たった2日。
2日ぶりに見た顔は、10年くらい年取ったんじゃない?っていうくらい
暗く、古ぼけたように見えた。




何してるの!?なんで、そこにいるの!?
自分のしたこと、わかってるの!?

最後のチャンスだったのに…やり直すなんて嘘じゃない!




椅子に座るなり泣きながら怒鳴りだした私に
一瞬驚いたように顔を上げたけれど、泣いている私の顔を見た途端。
また、重く頭はうなだれて 見えるのは ボトボトと落ちる涙と鼻水だけ。




ごめん。



掠れる声で言ったのは、その一言だけ。




時計もない密室の小部屋は、15分という時間を永くしたり短くしたりする魔法の部屋だ。
それ以上、お互いに言葉を紡げずに ただただ 15分のアラームが鳴るのを泣きながら待ち続けた。




ピピピピピという少し間抜けなアラームが鳴ったのを合図に、ふと顔を上げると
Youの隣の看守が泣いていた。。。。なぜw
怒りを全てぶつけられないで黙っていたのは、この看守がきになるからなんだよな。。なんて、文句を言っちゃいけないのは分かるけども。


思いっきり会話に参加してたかのように、泣かれたら 余計話しにくいんですけど?w




一瞬の出来事だったけど、それが少しだけ私の怒りを納めてくれて。
落ち着いたら、また来る。
どうにか、その言葉だけ残す事が出来て ドアを開けた。