
なんで外国語やるの?
将来消えてゆく職業のなかに、翻訳者、通訳者が挙げられていたのはそう昔のことではなかったと思うけれど、いよいよそれが現実味を増してきたようだ!
EU内では異なる言語間の翻訳・通訳作業にかかる時間やコストが膨大なものになるから、その自動化には切実なニーズがあるだろうし、AIに食わせる対訳データも相当な量が蓄積されてるだろうから、ドイツあたりでそうしたアプリが開発されたというのもなんとなくうなずける話だ。
まあ、なんちゃってレベルの翻訳・通訳者が早晩一掃されるのは間違いないだろうけれど、企業や行政組織などにあって、そのAIによるアウトプットの仕上がりに最終的にオッケーを出す人間が必要とされるならば、それには相当高度なレベルの語学力が要求されることだろう。
万一、AIによるアウトプットをノーチェックで正式文書として外部に出していく社会になるのなら、そして、日常レベルのやりとりもスマホアプリなどで充分にカバーできるのならば、学校教育における外国語学習の位置づけ、学習者の動機づけはどういうことになるのだろうか?
私自身は、完璧な通訳・翻訳アプリが安価に提供されたとしても(もちろん、それはしっかり利用させてもらう!)、英語(や中国語など)のお稽古ごとを止めるつもりはないけれど、文科省が学習指導要領や、教員養成システムの今後をどう描いていくつもりなのか興味津々である!



