
呪文のネタもと
英語のリスニング学習の際によく聞く話のひとつに「知らない単語は聴き取れない」がある。一部異論もあるのだけれど、私もこれは一般的には正しいと思っている。
逆に、ドラマなどでは、原始人たちが交わすことば、架空の外国語、未知の世界の魔法使いの呪文のなかに、明らかに既知のことばがまぎれこむことは避けようとするはずだ。
でも、コミカルな作品では、そうした工夫をはじめから放棄することもあるし、そのあたりをウケ狙いで曖昧にする場合もなくはない。
なぜ突然そんなことを言い出したかというと、TVer で、高橋留美子原作のアニメ版「犬夜叉」第91話「怪しい祈祷師と黒い雲母」を観たからだった。

そのなかで、ネズミ妖怪鉄鼠のデタラメ呪文にこんなくだりがあったのだ。
オンキリキリキャバラフランクキャプラ!
まあ、なにぶん隠すつもりもないおふざけだから、非日本語的な音の連続を抜き出すことは難しくないだろう、というまでもなく、“フランク” は人名としてあまりにバレバレだが……(^^;
フランク・キャプラ監督の名を知らなくても、「素晴らしき哉、人生!」という名画のタイトルをご存知の方は多いと思う。
とにかく、アニメ「犬夜叉」製作陣のなかに、遊び心のあるクラシック洋画ファンがいたことはたしかなようだ。 (^-^)

