3巻本の売り方:新手法? | DVD放浪記

3巻本の売り方:新手法?

アマゾンでは、自社の電子書籍キンドル本の販売促進の一環として、日替りセールを行っている。毎回3冊ほどを選んで、499円とか399円とかで販売するのだ。

 

ところが、今日(3月23日)のセールはいつもと様子が違っていた。

 

 

 

 


 

 

同一著者の分冊ものが2冊エントリーしている! しかも3巻本のうち、上巻を飛ばして残り2巻の価格だけを下げているのだ。これなら上巻もあわせて買ってくれるだろうということか。まあ、下巻だけの値下げよりはアピール力がありそうだ。(^^;

 

 

 

 

 

いっぽう、日替りセールではないけれど、早川書房でも面白い動きがある。早川はミステリと並んでSFも数多く手がけているが、近年ではアーシュラ・K・ル=グィンのような大御所の作品でも品切れが目立ち、電子書籍化も遅れていた。それが今年に入って矢継ぎばやにキンドル版が投入されてきた。

 

そして今回、彼女の長篇第一作に始まる初期三部作のうち、中巻にあたる『辺境の惑星』の価格を下げてきた。(^^;

 

 

 

 

 

 

彼女の長いキャリアのなかでは習作の部類に位置づけられがちな三部作のセール法としてはたして効を奏することになるのだろうか?

 

 

 

 

ついでに最近のセール品をみておくと、たとえば講談社文庫では、『封神演義』が、こちらは素直に(^^; 3巻そろって値を下げている。

 

 

 

 

 

 

 

半村良の『げたばき物語』は著者の自伝的エッセイで、単行本から割愛された部分もあるらしいけれど、そちらが気になる方は古本市のほうへ……(^^;

 

 

 

 

 

阿久悠の『日記力』なんかも電子版で復活していたんだ……。

 

 

 

 

 

個人的には、江國滋の『東京博覧会 70年代グラフィティ』のセール入りがうれしい!

 

 

 

 

このセールとは関係ないけれど、江國の『日本語八ツ当り』(新潮社)には価格の3割相当の118ポイントが付与されていた。