古書店の矜持
アマゾンを通じて3月28日に注文していた本が届いた。
社会思想社が1995年に現代教養文庫の1冊として刊行したものである。
刊行時の定価が720円で古書価格が618円。初版第1刷の帯つき、コンディションは(アマゾンのガイドラインに沿って)「非常に良い」とされていたものだ。
開封してみると、天側のカド上に30ページ(全326ページ)ほど若干のめくれ折れがある状態だった。率直にいって、ヤケ状態も含め全体に「可の上」か「良の下」といったところで、「非常に良い」はないな(^^; という印象だった。
ただ、新刊書の場合でこそ、天地小口が研磨されたり角がつぶれたような本は基本買わない私だけれど、読みたい古本の場合はずっと許容度が広がるし、書店側が示す “コンディション” なるものはもともと割り引いて考えているので、ああ、この店はこれを「非常に良い」と表示するのだなという感想を持つだけのことだ。
ただ、本の納品書とともに以下のような紙片が添えられていた!
この程度のコンディションを「良い」と表示するところは多いし、もちろん読む分にはまったく支障がないレベルなのに返金とはこちらが恐縮してしまう。既にアマゾン経由で返金処理の通知がメールされてきていた。
領収書/購入明細書
商品の小計:¥618
配送料・手数料:¥370
注文合計:¥988
ご請求額:¥988
返金額の合計: ¥988
こんな体験は初めてだが、もちろん、この店に対する好感度は爆上がりである。(^^)
