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799〜4,900円
昨日、渋谷から戻ってきて地元の本屋に立ち寄ると、いつものように店の前のスペースにいくつもワゴンが並んでいた。ふだんは文具、おもちゃなどの小物類を販売しているのだけれど、この日そこにあったのは古本だった!
もう夕刻で、直接照明があたらない暗がりのなか、書店からもれてくる光を頼りに、そこに並んだ古本を検分していくと、意外な収穫があった。
ひとつは、野田昌宏の『愛しのワンダーランド スペース・オペラの読み方』(300円)。日本SF草創期から長く、海外SFの紹介、翻訳、創作活動を続け、膨大なアメリカのパルプ雑誌のコレクション(現在は早川清文学振興財団に寄贈されている)でも知られるレジェンド的存在が書き下ろしたSFガイドブックである。1988年に刊行された『スペース・オペラの書き方』の続編という位置づけだけれど、単独で問題なく楽しめる内容になっている。
◆ 野田昌宏文庫
ハインライン、アシモフ、クラークなど、1950年代を中心とした米英のSF作品、作家との出会いが熱く語られるだけでなく、神田古本街を舞台とした、伊藤典夫、森優(南山宏)らとのペーパーバック争奪戦をはじめ、コレクター気質あふれるエピソードの数々が実に楽しい。
もうひとつは種村季弘の『山師カリオストロの大冒険』(300円)。現在では岩波現代文庫に収まっているけれど、私が入手したのは中公文庫(昭和65年)版だった。
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こうした古書店とのコラボ企画は、この書店では初の試みだという。う~ん、明日は補充があるのかなぁ……(^^;