地元プチ古本市 | DVD放浪記

地元プチ古本市

昨日、渋谷から戻ってきて地元の本屋に立ち寄ると、いつものように店の前のスペースにいくつもワゴンが並んでいた。ふだんは文具、おもちゃなどの小物類を販売しているのだけれど、この日そこにあったのは古本だった! 

 

もう夕刻で、直接照明があたらない暗がりのなか、書店からもれてくる光を頼りに、そこに並んだ古本を検分していくと、意外な収穫があった。

 

ひとつは、野田昌宏『愛しのワンダーランド スペース・オペラの読み方』(300円)。日本SF草創期から長く、海外SFの紹介、翻訳、創作活動を続け、膨大なアメリカのパルプ雑誌のコレクション(現在は早川清文学振興財団に寄贈されている)でも知られるレジェンド的存在が書き下ろしたSFガイドブックである。1988年に刊行された『スペース・オペラの書き方』の続編という位置づけだけれど、単独で問題なく楽しめる内容になっている。

野田昌宏文庫

 

 

 

 

 


 

ハインライン、アシモフ、クラークなど、1950年代を中心とした米英のSF作品、作家との出会いが熱く語られるだけでなく、神田古本街を舞台とした、伊藤典夫森優(南山宏)らとのペーパーバック争奪戦をはじめ、コレクター気質あふれるエピソードの数々が実に楽しい。

 

 

もうひとつは種村季弘『山師カリオストロの大冒険』(300円)。現在では岩波現代文庫に収まっているけれど、私が入手したのは中公文庫(昭和65年)版だった。

 

 

 

 

 

 


 

こうした古書店とのコラボ企画は、この書店では初の試みだという。う~ん、明日は補充があるのかなぁ……(^^;