
鄧麗君の「忘不了」を聴く
ABRAHAM, MARTIN AND JOHN のことが気になって、鄧麗君(テレサ・テン)のCDアルバム「忘不了」(忘れられない~最後のレコーディング~)を聴いてみた。
1. 不了情
2. 人面桃花
3. 恨不相逢未嫁時
4. 莫忘今宵
5. ABRAHAM, MARTIN AND JOHN
6. SMOKE GETS IN YOUR EYES
7. WHAT A WONDERFUL WORLD
8. LET IT BE ME
9. HEAVEN HELP MY HEART
10. 小窗相思
11. 恨不相逢未嫁時 (ボーナス・トラック)
12. 三年
最初の4曲が1989年に香港で、次の英語の5曲が1990年フランスのパリで録音されたものという。そして、最後の3曲はスタジオでの練習テイクのようなものだったらしい。
私自身はテレサ・テンの歌謡曲にそれほど思い入れはなかったのだけれど、生前には発表されることのなかった曲のひとつにディオンの ABRAHAM, MARTIN AND JOHN があることを知り、それ聴きたさにこのアルバムを注文したのだった。
実をいうと、その歌詞の内容にくらべ、オリジナル曲のディオンの歌い方は、私にはややあっさり目に聞こえてならなかった。
◆ 歌詞付きならこのあたりかな?
だから、正直なところ、テレサのバージョンにも一抹の不安があり、期待過剰は禁物という心づもりでいたのだけれど、頭の部分を聴いたらそんな不安は吹っ飛んでしまった! 4分半近くゆっくりと丁寧に情感を込めて歌い上げる彼女が、この歌をいかに大切に思っているかが伝わってくるようだ。もうこの1曲だけで私はアルバム代のもとを取ってしまった! (^^;
アルバム収録曲の中にあって、この曲はやや異質にも思われるけれど、彼女はライブコンサートではこれを歌っていたのだろうか? 自分の死後に発表するつもりでということでなければ、彼女はこれをどういうタイミングでアルバム発表するつもりでいたのだろうか?
※
なお、このCDアルバムには、歌詞(中国語・英語)とその和訳に加え、香港・パリなどでのフォトをあしらった24ページの小冊子が付属している。
ちなみに、テレサの英語も、私のようなお子ちゃまには素晴らしく聞こえ、彼女が相当なポリグロットだったというのも深くうなずける話に思える(パリ滞在時にはフランス語も学んでいたという)。彼女の英語の歌ももっと聴いてみたくなってしまった!

