介護保険料納付書のこと | DVD放浪記

介護保険料納付書のこと

外出時に郵便受けの中を覗くと、「新型コロナワクチンのお知らせ」(第4回接種)が届いていた。それから私は、介護保険料納付のため、午後3時前に銀行へ向かった。

 
いつものとおり、自動振込機を使って手続きを進めるが、この介護保険料については一括納付書がなく、私の場合、同じ手続きを8回(8月から来年3月までの分)繰り返さないといけない。
 
しかも、この介護保険の取扱いにあたっては、(この銀行では)1回ごとに、機械に入れた納付書が吐き出されてくる仕様となっているのだ。
 
仕方なく粛々と作業を進めていると、後ろのほうでなにやら声がする。「何度やっても用紙が戻されているみたいで(この人やり方がわかってないのでは?)」
 
顔なじみの行内案内の女性がそばに来て手伝おうとするが、「一括払いの用紙がないんですよ」と告げた瞬間すべてを察した様子。用紙がつど吐き出されるのもシステムの仕様と分かっているのだ。
 
「介護保険は一括用紙がないんですよね」と後ろの女性にも聞こえるようにあらためて声を出しつつ、クレームを述べた女性の手前か、手続きをアシストするふりをしていた。
 
手続きを終え、後ろで待つ若くシャキシャキした感じの女性に「遅くなってすみません。一括振込の用紙がないもので」と私は謝った(ある種の手続きでは都度納付用紙が吐き出されてしまうことは、いつか自身で経験すればいいのだ (^^;)。
 
私が関係用紙を取りまとめているところに先の行員がやって来て「たいへん申し訳ありませんでした。こんなもので恐縮ですが……」とティッシュペーパーをひとつ差し出した。さすがに、自行の都合で納付書が1枚ずつ吐き出されてしまう仕様(で他の顧客にも誤解を与えてしまったこと)はバツが悪かったのだろう。
 
銀行を出てもあいかわらずの雨だったが、私は理髪店へ向かった。