日付が今日にかわってしばらくして、いきなり下から突き上げてくるような揺れを感じた。TBSテレビの「日本沈没」のプロモの一環かもしれないが、いくら金を注ぎ込んでも、ダメなものはダメなのだ! (^^;
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で、すっかり目が覚めてしまったので、いつか読もうと手近に積み上げてあった本のなかから、カルロ・ロヴェッリの Seven Brief Lessons on Physics(邦題は『すごい物理学入門』)を抜き出した。これならすぐに眠くなるだろうと……。
版型は Peguin Books の通常サイズよりひとまわり大きいけれど、大きめの文字組みで90ページにも満たない分量である。これが、読み出したらもう面白くて止まらなくなり、夜がしらじらと明けてくるまでに最後まで読みきってしまったのである!
……と書きたいところなのだが、残念ながらそうはいかなかった。(^^; 恥を忍んでいうと、第1章の5ページ目に出てきた true という単語につまずいてしまったのだ。
Newton had also imagined that bodies move through space and that space is a great empty container, a large box that enclosed the universe, an immense structure through which all objects run true until a force obliges their trajectory to curve.
run true って、何よ!
手もとの電子辞書(カシオの EX-WORD XD-G20000)で、“run & true” をキーにして例文検索してみると、run true to form という決まり文句以外にめぼしいものは見あたらなかった(ただし、『オックスフォード新英英辞典』 では例文のヒット数がハンパではないので無視!)。いちおう、そのイディオムの意味を挙げておくと、以下のようなものらしい。
【form の項目で】
run true to form
〈人(の行動)がいつもどおりである〉
『リーダーズ英和辞典』
【form の項目で】
run true to form
いつもの通りである
【true の項目で】
run true to form [type]
〈好ましくない言動が〉相変わらず(の調子である)
『新英和大辞典』
【true の項目で】
He ran true to form, arriving ten minutes late.
彼はいつもどおり10分遅れて到着した
『ランダムハウス英和大辞典』
さすが、研究社の『新英和大辞典』の説明は丁寧だなぁ……って、いやいや、そんなことを知りたいんじゃない!
ふだんの私なら、そんな細かいことは無視して、どんどん先へ進んでいくところだ。早い話、ニュートン的な空間のありかたのことなら、講談社のブルーバックスをはじめ、日本語であきるほど読んできているのだから! でも、true や through には以前にもつまづいたことがあって気になり、どうにも捨て置けなくなってしまったのだ。
◆ true と through がどうしたって?
それで、次にはネット上で、
run と
true に、
light、
space、
curvature、
Riemann といったワードをあれこれ加徐しながら検索を繰り返してみたのだけれど、参考になりそうな例文にはさっぱりいきあたらない(やはり調べ方が甘いのか)。しまいには、
視野狭窄に陥って直前の前置詞も見えなくなり、「そもそも、
run true じゃなくて、
run through でなきゃ、
which とつながらないだろー!」とおバカなことをひとり毒づき始めるありさまだった。┐(´д`)┌
でも、いいかげん眠くて面倒になってきたので、後ろに続く部分を考え合わせると、たぶん「まっすぐ進む」みたいな感じじゃないのかともういいかげんに投げ出してバタンと眠ってしまったのである。この問題、あらためて起き出しからも解決はしていない。お分かりの方、どうかご教示のほどお願い申し上げます! <(_ _)>
もっとも、この歳になって、なにごともポジティブにとらえる姿勢が身についてきた私は、原文を見直して、「ほうらみろ、この関係代名詞の which にはやっぱり through が必要じゃないか!」とひとりごちるのであった。(^^;
※
関係代名詞といえば、中学時代にとんでもない英語の先生がいたことを思い出してしまった。今なら “一発退場” 必至のセンセイだったし、当時の女生徒たちがどう感じていたかは知らないけれど、私にとって、その先生の型破りな指導法は、“記憶に残る” ユニークなものだったことは間違いない。前にも書いたことがあるような気がするけれど、あらためて記しておきたくなった。
ただ、その話題に移る前に、まずもって、私たちの中学校には、“ちゃんとした英語の先生” もいたことを説明しておかないといけないだろう。まあ、それはそれで、ユニークな先生方ではあったのだけれど……(^^;