無料 Kindle版白書の出来ばえ
では、気を取り直してもう一度! (^^;
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各省庁の令和3年版の白書があれこれ出ているけれど、その一部にKindle版が出ていると知って驚いた。しかも、それが無料とは! どうも話がうますぎると思いつつ、ダウンロードしてみた感想を以下にちょこちょこっと記しておきたい。なお、スクリーンショットはいずれも私の Fire(Amazon 製の下級市民用タブレット端末)上で撮影したものである。
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まず、私が勝手にいちばん期待していたのが『防衛白書』だったのだけれど、これはちょっとビミョーだった。 (^^;
【注意】以下の書影はいずれも紙の書籍へのリンク。そこでKindle本の画面に切りかえればダウンロード(=無料購入)が可能となる。
まず、冒頭からやたらにQRコードが出てきて戸惑うけれど、動画や関連資料へ簡単にアクセスできるのでこれは二重丸だと思う。
ところが、本文テキストに図版が割って入る場合、なぜか、イラストカットのように(左右に余白があっても)小さめに配置されるところがあり、鮮明な印刷物上ではオッケーでも、液晶画面上では文字が読みにくくて困ってしまう。
担当デザイナーの癖なのか、紙書籍の総ページ数の制約からくるスペース不足が原因(の行数圧縮)なのかわからないけれど、そうした制約のない電子書籍ではなんとかしていただきたい! どうしても同じレイアウトを維持したいというなら、画面上で拡大しても文字が見えるような解像度で画像は処理しておいてもらいたい。
巻末の資料編にある一覧表の文字などは、ある程度拡大しても読めるようだけれど、ジジイのわがままを許してもらえるなら、もう一段階鮮明に見えるとありがたいのじゃよ……フガフガフガ……(^^;
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その点で好感を持てたのが、環境省の『環境白書/循環型社会白書/生物多様性白書』である。なにしろ、レイアウトがシンプル!
たとえば、こんな具合である! なんの変哲もないページだけれど、ページ幅いっぱいに図版を組み、グラフ中の数字もすっきり見える。
まあ、1ページに4つのグラフを組み込むこともあるけれど……、
2本の指先で “ピンチアウト” して拡大させても、このとおり文字もちゃんと見える!
どーしても4つを1度に見渡したいときは、いったん Fire を横向きにしてからグラフ部分を拡大してもいい。いや、そんなことしなくてももっといいやり方があるのかな? (^^;
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とにかく、これら白書の電子書籍化は実にありがたいことである。しかもこれらは、講談社のブルーバックスなどにありがちな、紙の書籍全ページを画像化したものではなく、本文は、検索可能なテキストデータとして保持されている。
だから、『環境白書』内で「放射性セシウム」ということばがどこに出てくるかもすぐにわかるのだ。
お望みなら、『防衛白書』内で「唐揚げ」とか「ビーフカレー」など、機微にふれる情報を検索することだってできてしまう! ただし、「カレー」をキーワードにすると、「エスカレーション」もごっそり引っ張ってくるので覚悟されたい! (^^;
そうそう、『外交青書』もはやくKindle版を出してほしいな。もちろん無料で!